発情期少年



「…っ、は……かず、…ま…く…んっ」

 夏の嫌な湿気で背中に汗がつたった。
佳主馬君の紅潮した頬と乱れた息、飢えた獣のような瞳が唇に噛み付いてくる。
何度も角度を変えて口づけをされて。
たまに濃厚なキスも交じる。

「健二さん……」
「…ふぁ、か…ず、…っん」

朦朧とする頭がもうやめてと訴えるのにどこかでもっとしてと求めている。
矛盾する気持ちを追いやって、ただ意識は手放すまいと佳主馬君の肩にしがみついていた。



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ただ、佳主馬君が発情してるだけ
俺得



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