本当はね、




「プーチン君、大丈夫? ……キレネンコ君のこと、嫌いなの?」

屋上から逃げ出したプーチンは保健室に避難していた。
それを見つけたレニングラードがそう問えば、慌ててプーチンは首を横に振る。

「き、嫌いじゃないよ! ……恥ずかしいだけ。」

顔を真っ赤に染めたプーチンが俯く。

(知ってるよ、そんなの。キミがキレネンコに対する思いが強すぎて空振っていることぐらい、見れば誰でも。)

レニングラードは小さく溜め息を吐いた。
それからくるりと後ろを向く。

「ほら、はやく行かないと。キレネンコ君、ただでさえキミが居ないと機嫌悪いんだから。」
「え? ……あ、うん。」

あまりレニングラードの言った言葉の意味がわかっていなさそうなプーチンにまた溜め息を吐いた。



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プーチンのスリッパが欲しい





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