青年は性年と書く



 僕はルーク、と名乗っていたクラウスだ。
詳しくは「レイトン教授と最後の時間旅行」をプレイしてほしい。
ネタバレ要素を含まないよう気をつけるよ。
いろいろと訳ありでレイトン先生を敵視している。
主にルーク君のことについて、だけど。
僕は気付いてしまったのだルーク君の魅力に。
あの愛らしい瞳、ぷにぷにしてそうな頬っぺた。
レイトン先生に対する純情、それが僕に向いていればよかったのに。
そんなこんなで僕はいろいろとアタックをしているのに何故か空回り。
僕なりの馴れ合いかた、下ネタとか、もあまり冗談として受け入れてくれない。
僕の息子も受け入れてくれない。
きっとルーク君は恥ずかしいだけなんだろう。


「こんにちは!」

 勢いよく扉を開ける。
目の前にいたルーク君の顔が一瞬にしてひきつった。
それもお構い無しに抱きつく。

「離してくださいっ…! クラウスさんっ!」

暴れるルーク君の背中に頬を擦り付ける。
いっそう逃げようとするルーク君の首筋に口付けようとしたところで首根っこを掴まれた。

「よさないか、クラウス。」

レイトン先生は穏やかに笑みをたたえながら言っているけれど目が笑ってない。
仕方なく束縛を緩めれば、ルーク君は脱兎のごとく先生に駆け寄った。

「やれやれ、軽いスキンシップなのに…。」
「軽くない!」

ごしごしと先生の足にルーク君は背中を擦りつけ汚いものを落とそうとしている。
僕は当て馬じゃないんだ、心の中で言って肩をすくめた。

「で、何の用ですか。」

はやく帰ってくれと言わんばかりのニュアンスを含んだあからさまなセリフに、ふっと鼻で笑った。

「ナニをしに決まっているじゃな」
「帰ってください」

言い終わる前に告げられた言葉に心臓がずくりと持ち上げられる。
それがきもちいいという感覚だということは知っていた。

それにしても、と思う。
本当にルーク君は先生に従順だな。
壊してしまいたい、けれどルーク君の悲しむ顔は見たくない。
矛盾する気持ち、昔の僕はどうしただろう。
考えるのも無駄なことだと気付き自嘲の笑みがこぼれた。

「また来ます。」

そう言って部屋を出る。
いつもなら、もう来ないでくださいとか言われるのにルーク君は黙っていた。
そんなに心配されるような顔をしていただろうか。


「こんにちは!」

 勢いよく扉を開ける。
目の前にいたルーク君の顔が一瞬にしてひきつった。
それもお構い無しに抱きつく。

「離してくださいっ…! クラウスさんっ!」

暴れるルーク君の背中に頬を擦り付ける。
いっそう逃げようとするルーク君の耳朶を甘噛みしようとしたところで首根っこを掴まれた。

「よさないか、クラウス。」

前と同じ繰り返し、だけどルーク君は逃げずにじっとこっちを見てきた。
無垢な瞳に性欲が疼く。
でも先生の手は離れなくて、手を出さないようにストッパーをかけられているみたいだ。

「クラウスさん、大丈夫ですか。」

最初はなんだと思ったけど、すぐに気付く。
この間のことか。

「……なんのことだい」

笑みをたたえて言えば、ルーク君がたじろいだ。
気にしなくていいよと言えるほど優しくはない。
だから僕は。

「それよりルーク君。今日のパンツは白いブリーフかい?それとも大人っぽいトラン、」

ばしっと結構いい音がしてルーク君の平手打ちをこめかみにくらう。

「クラウスさんの変態!」

僕が君に出来る優しさは僕を偽ることだけなんだ。







「だからといって変態はないだろう、変態は」
「うるさいですよ、先生。自分は紳士キャラだからって」





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題名と内容の差の激しさ
シリアル\(^o^)/




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