湯けむり大事件



「わかったよ、ルーク。犯人がいるとしたら、それは……クラウス、君だ。」

先生が指先をクラウスに向けた。

「ナゾ解明ですね! さあ、クラウスさん! 僕のパンツを。」

さすが先生!
意気込んでそう言えば、クラウスさんは冷静に笑う。

「欲しかったんだけどね、もう盗られた後だったよ。」
「せんせぇー!」

鳥肌が全身にたつ。
先生のそばまで駆けよれば、頭を撫でられる。

「それは実に残念だったね、クラウス。」
「え…? 先生?」
「ん? なんだい?」

いえ、僕が言葉の深読みのしすぎですか?


聞きこみ調査を行っても犯人は割り出せなかった。
考えてみてもわからない。

「まず、動機だね。ルークのパンツを盗んで利益のある人物は…。」

僕と先生の視線がクラウスさんにいく。
だけどクラウスさんは、

「なぜこちらを見る」

そう言って眉根を寄せた。
僕はふるふると首を振ってから思ったことを口にした。

「きっと誰か間違えてしまったんですよ。」
「なぜそう思うんだい?」

先生がそう言うから少し考えて、わかりませんと言った。
そう信じたかっただけかもしれない。
ただ、クラウスさんのような人が持っていませんようにと心の中で強く思う。

「くっ……きっと犯人はルークくんのパンツを今頃オカ、」
「やめてください! クラウスさん!」

神妙な顔でクラウスさんが真剣に言う。
そんなことするはずないじゃないか。

「それならトイレに行くかい?」
「え…? おかず決定なんですか?」

なんともなさそうに提案した先生に、涙目になりつつ聞いてみた。
先生は帽子を整えて僕を見る。

「可能性があるなら探すべきだろう?」

先を進む先生の背中にぽつりと呟いた。

「そんな可能性無いと思うんですけど…。」










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すごく…面白くない…ギャグです…
クラウスの扱いがひどい





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