いじめっこ×いじめられっこ 01.
「…ほら、早くしろよ」
「う゛ぐっ…っ…んんん!」
冬も本番に差し掛かって寒さが身に沁みる今日この頃。なのに僕は、寒いどころかむしろ暑いくらいなんだ。
エアコンのガンガン効いたむあっとする室内に、裸の男が二人。
今日も僕は、高宮君に言われるままに身体を赦して、奉仕する。
リク作品いじめっこ×いじめられっこ
僕と高宮君がこんな関係になったのはいつからだろう。そんな事ももう分からない位に、僕達はいつの間にか、こんな関係をずっと続けている。
「…っ…もっと舌使え」
「んん……っ…んー…!」
高宮君からの呼び出しを、僕は拒否出来ない。そうさせて貰えないし、拒否したい訳でもない。
この関係に満足しているだとか、これで良いと思っている訳では無いのだけど、拒否してもっと酷い事をされるのならば、呼び出しに素直に応じる方が格段に良い、と思う。
「…んっ……出すぞ」
「…!……んんんん…っ!」
ビュクビュクと留まる事を知らずにどんどん放出される高宮君のそれで僕の口内が冒される。精液独特の臭いと味にむせそうになるけれど、むせて口から出したりしたら、後でどうなるか分かったもんじゃない。
思い切り眉間に皺を寄せたまま、無心でその苦い液体を喉に通していく。
「…っは、お前勃たせてんじゃねーよ」
「あ…ちが」
「違わねーだろ?」
僕の膨らんだ股間に気付いた高宮君は、ニヤリと口元を上げて何か悪い事でも考えているかのような黒い顔で、僕を覗き込んでくる。
「シろよ、一人で」
「…え……あ…」
「あぁ?」
僕のうろたえる間も与えず、高宮君の苛立ちの篭(こも)った一声で会話が終わる。
やっぱり僕には拒否権なんてなくて、高宮君にしろと言われれば、僕はするしかなくて。
「…っ、はぁ…はぁ」
「俺に見られて興奮してんのか?」
「…あっ…、…はぁ…っ」
「ふん…勝手にイクなよ?」
みっともなく張り詰めた自身を、僕はただただ無我夢中で弄り、扱いていく。
時折頭の中に響いてくる高宮君の声にコクコクと頭を垂れ、言われた通り直ぐにイッてしまわないように下半身に意識を集中し、コントロールする。
「…此処に手ぇつけ」
「う、うん…」
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