軍トリオ
ナイトレイ&アベル&アルバート
舞台裏的ストーリー
「……はっ、なんだここ!?」
「あ、カイン」
「うおっ、あ、アベル!?」
「よっ」
「よ、よぉ」
「……何、その目」
「いや、……お前本物だよな」みょーん
「ちょ、痛い痛い!ほっぺた引っ張んないで!」
「いや…最近偽物(?)が登場したもんだからよ」
「本物です本物!本物のアベル=ヴァーチャーです!」
「そうか」
「ふう…。まったく!」
「(なんでここにアベルがいるんだ?そしてなんで俺はこんなに冷静なんだ?夢か?夢なのか?)」
「何考え込んでんの?」
「いや、別に…」
「ところでさ」
「なんだ?」
「この子誰?」
「こんにちはー」
「うぉっ、てめえ!え?お前なんで、え?」
「ナイトレイさん落ち着いて」
「そうだよ、落ち着いて」
「……っ(なんでアベルとこいつがここに…!?夢にしたって時間軸おかしいだろ!!)」
「なんか混乱してるねぇ」
「そうみたいだね」
「ところで君、名前は?」
「あぁ、はじめまして。アルバートです」
「はじめましてー。アベルっていいます」
「お前ら勝手に話し進めてんじゃねぇ!」
「うわっ、何さカイン!お前が悩んでるからだろ!」
「そうだよねー」
「ねー」
「馴染むのはやすぎるだろ!」
「だってここ時間制限あるんだよ。ほらこれ!この砂時計が全部落ちるまで!」
「砂時計って…」
「さて、じゃ。カインから俺らのこと紹介してよ」
「は?もうお互い紹介しあってんだろ」
「俺らの関係性がわかんないだろ!共通の友人お前しかいないし」
「……ちっ……あーっと…(考)」
「なんか悩み込んでるね」
「あぁほっといてあげて。カインのやつ熟考型だからさ」
「よし、いいかよく聞け!」
「お、まとまった」
「アベル、こいつは俺らの後輩だ」
「後輩?」
「そう」
「後輩…」
「あぁ」
「…悩んだわりには随分とざっくりした説明だね」
「簡潔でいいだろ」
「だってさー、アルバート君」
「あぁ、うん。実はもう気づいてたんだけど…」
「なんだと!?」
「だってR=K=ナイトレイにアベル=ヴァーチャーだよ?知らないやつはモグリだよねぇ」
「え?俺ってそんなに有名人なの!?」
「身軽さだったら今の軍にも彼を超せるものはいない。誰にも気づかれずに大事をなす。軍の裏の支配者などなど。あなたを目指す人は少なくない。今の軍にもあなたみたいな人がいてくれたらとこころから思うよ」
「……っ!」
「……嬉しそうだな」
「そりゃ、だってねぇ!俺らが噂に聞くのって皮肉も混じっててなんか気分わるいものばっかだったじゃん。それを、こうも純粋に、ねぇ…!」
「噛み締めて喜ぶなよ。本人目の前にしてるんだ。社交辞令も混じってんだろ」
「そんなことない。全部本音だよ。あなたみたいな素晴らしい人、他にいない」
「……!」
「だから、…あぁもう、嬉しいならそう叫べ!」
「超、嬉しい!」
「そうかよ!」
「そしてR=K=ナイトレイとのコンビネーションも、有名な理由のひとつだよ」
「………」
「カイン照れてる?」
「っ!…照れてねえ!」
「うっそだ〜」
「あはは」
「いやぁ、可愛い後輩をもったなぁ、カイン。どこ所属?」
「国王直属軍だと」
「エリートじゃん!」
「頑張ったからね」
「俺らにとっちゃ、国王直属軍なんてまた夢の夢だったよねー」
「戦争の真っ最中だったしな」
「まぁ、俺も戦争で出世したんですけどね」
「階級は?」
「大佐」
「あ、俺も」
「……」
「……あれ?カイン君はー?」
「お前知ってんだろ」
「あ、俺も知ってるから言わなくていいよ」
「だってさ、ナイトレイ“中佐”」
「てめぇ!この流れで言うんじゃねぇ!」
「あっはははははっ!!」
「大爆笑すんな馬鹿!!」
「まぁ俺もこの前まで中佐だったんで」
「いやいや、アルバート君。別に庇ってやらなくてもいいんだよ。今の階級がすべてさ」
「うぜー」
「あ、やば。時間だ」
「あ、本当だ」
「脈略ねぇな…」
「じゃあまたお茶しようね、アルバート君」
「おい、俺は?」
「え?お前は参加するだろ?」
「そういう認識なのかよ」
「あはは、仲良しですね」
「付き合い長いからねー」
「まぁな」
「はい、じゃあおしまい!また来週〜」
「来週ねぇし。本当脈略ねぇ!」
おしまい。
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あとがき
脈略なくてすみません!
この3人の絡みは考えていてすごく楽しいんですが、馴れ合うまでがどうしていいかわかんなくて…。笑
アベルの前ではナイトレイ君、すごく素直です。
そして3人でいるのが 素直に楽しかったみたいです。
先輩二人は後輩が気に入ったみたいですよ。笑
先輩二人で後輩に色々教えてあげる話も書きたいなぁ…
投票ありがとうございました!