ナイトレイ&ガブリエル





「あ」

「げ……」

「……お前確か…ジンの兄貴の…」

「ミカエルだ」

「は?ミカエルはジンの名前だろ」

「俺のことじゃねぇよ!“ジン”って呼ぶんじゃねぇ気色わりい!!」

「気色わ……おい、人がつけた名前にケチつけるって言うのか」

「てめぇこそマスターがつけた以外の名前であいつを呼ぶんじゃねぇよ!!」

「あぁ?」

「あぁん?」

「「…………」」(睨み合い)


「チッ、こんなことしてても拉致があかねぇ」

「は、逃げんのかよ」

「ちげえよ、不毛だって言ってるんだ」カチッ

「あ、おい!煙草吸うんじゃねぇ!」

「あ?なんだ苦手なのか?」

「に、苦手な訳じゃねぇよ!ただ、身体に悪いだろうが!」

「……は?」

「煙草は身体に悪い!」

「まぁ……そうだな」(しまう)

「よし」

「……お前は、吸ってないんだな」

「当たり前だろ」

「…なんか意外だ」

「なんでだよ」

「いや……」

ピピーッ、ピピーッ

「なんの音だ?」

「あぁ、洗濯が終わった音だろ。あいつ洗濯機かけっぱなしのまま出てったんだな」

「干しに行けよ」

「は?」

「終わったんなら干しに行けよ」

「……いいだろ別にあとででも」

「なに言ってんだ、シワになるだろうが!!」

「お前が何を言ってるんだ!?」

「たく…常識だろうが」

「いやまぁそうだが…」

「あとてめぇ…ずっと気になってたんだが…」

「……なんだよ」

「シャツの第二ボタンほつれてんだよ!!だらしねぇ!!」

「あぁ!?あ、ホントだ」

「脱げ!繕ってやる!!」

「結構だ!!」

「なんでだよ、気になんだよ!!ボタンなくなったらどうすんだよ!!」

「余計なお世話だ!……って、なんだお前さっきから!姑か!!」

「んな…!?ミカエルはやらねぇぞ!!」

「いやいやいやいや、そういう意味じゃねぇよ、姑を否定しろ!!」

「ちっ…あいつはこんなやつのどこがいいんだか…」

「……悪かったな、こんなやつで」

「まったくだ」

「まぁ…こんなやつでも、あいつのこと諦めるつもりはねぇから。腹括ってくれ、兄ちゃん」

「な……!!……ぜ、絶対認めねぇ!」

「ははは」

「………帰る!」

「また来いよ」

「もう来ねぇよ!!」


バタァァンッ


「で……結局あいつは何しに来たんだ……?」








「ラファエル!!やっぱりあいつダメだ!!良いとこねぇ!!」

「え?本当に見に行ってきたの?」

「行った」

「(冗談で言ったのに本当に家庭訪問行ったんだなぁ……)」

「評価できんのは根性くらいだな。だけど認めねぇ」

「じゃあ今度はお前と私とウリエルの三人で見に行こうか」

「おう」





おわり。


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ナイトレイ&アベルと似ている感じで、ナイトレイがご家族さん方に「ジンは俺のもの」発言をする話にしました。笑
ガブリエルはマメな男なのです。あと、もう来ないとか言いつつ、納得するまで何度でも来る。それがガブリエルです。笑
リクエストありがとうございました!


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