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Origin.


 最終的には……


「うん、とても美味しいですよ。」
「本当? よかったー!」
「ナマエさんとカミュの作る料理は絶品です。美味しくないはずがありませんから。」
「ふふ、そう言ってもらえると嬉しいわ。」


出来上がった昼食を3人で囲んで食べる。何時になっても、自分の作った料理を美味しいと言ってもらえるのは嬉しいものだとナマエは微笑んだ。
ちらりとカミュを見れば、彼もまたどこか嬉しそうな表情をしながら食事を口にしていた。


「そういえば氷河は明日までいるんだったな。」
「はい。ちょうどここからほど近いところにて星矢たちと合流する予定です。」
「そうか。」


氷河の言葉に、ナマエはうーんと渋った声を上げた。
カミュが不思議そうに首をかしげる。


「どうしたナマエ。まだ寝室はあったはずだが……。」
「実は、今ちょうど掃除をしている最中で凄く汚いの。あの部屋で寝てもらうのはちょっと…ね。」
「…だったら、久々に一緒に寝ませんか?」
「え? 私と?」
「はい。小さい頃よく寝てたじゃないですか。」


薄ら、と意味ありげな意味を浮かべてそういう氷河に対し、ナマエはそれもいいかもと考え始めていた。
それを察したのか、カミュが瞼を閉じながらダメだとただ一言。


「偶にはいいじゃないですか。カミュなんて毎晩共に寝ているのでしょう?」
「毎晩ではない。だいたい、いくらなんでも……。」
「私はいいよ?」
「……ナマエ……。」
「ほら、本人もこういってますし。」
「ダメに決まっているだろう……。」
「偶にはいいじゃない、カミュ。」
「そうですよ、カミュ。しつこい男は嫌われると前にミロが言っていました。」
「今はミロはどうでもいい。ナマエも、もう少し危機感というものをだな……。」


少しずつカミュの小宇宙が揺らり揺れてきたのを感じてか否か…いや、後者ではあろうが、このタイミングでナマエが新たな提案をした。
それは名案とでもいうかのように、手をポンッと叩いて。


「じゃ、3人でねよっか!」
「は。」
「え。」
「…ん? 3人で! 寝よう!」


ナマエの予想外の発言に、カミュも氷河も目を丸くした。
と、2人はナマエに無理やり腕を引っ張られる。
それに流れるように立ち上がれば、そのまま寝室へと連れて行かれ、ベッドに押された。


「ちょ、ナマエさん!?」
「もう眠い! 食後は眠いから、今から寝ましょ!」
「今からって、…片付けがだな…。」
「そんなもの後々! さ、せっかく3人いるんだし『川の字』で寝ましょうよ!」
「あの、ちょ、」
「ぐたぐた言わなーい!!」


そのままカミュと氷河は、彼女の言われるがままに彼女の両サイドに寝っころがり、昼寝を楽しんだ。



End
アトガキ



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