FF零式 | ナノ
戦渦で生きる
「エースっ!」
「ナマエ? どうしたんだ。」
「ちょっと来て!」
「っおい、引っ張るな。」
「いいからいいからっ!」
「まったく………墓地?」
「ほら、ここ!」
「これは……、」
「凄く綺麗でしょう?」
「こんな花、咲いていたか?」
「ううん、確かに前来た時にはなかったの。
けど、さっき来てみたら咲いてあってね。
エースに知らせようと思って!」
「そうか。
……綺麗だけれど、どこか儚いな。」
「こんな世の中だからそう見えちゃうのかもね。」
「……それでも、こうして花は強く生きている。」
「ちょっと勇気、貰える。」
「そうだな。」
「……エース。」
「ん?」
「……私、生きるよ。」
「あぁ。僕も、生きてみせるさ。」
「そうしたら、私たちはずっと一緒?」
「もちろん。」
「そっか。」
.
望みは薄かれど、思いは強く。