FF零式 | ナノ
その意思に沿おう
「エース。」
「…ん…ぅ…?」
「おはようエース。」
「……あぁ、おはよう。」
「ふふ、もう暗くなり始めたんだけどね。」
「そうみたいだな。……ずっとここに?」
「んー、デュースと少しお喋りしてから、かな。」
「そうか。」
「気持ち良かった?」
「あぁ……夢を見た気がするよ。」
「どんな?」
「覚えていない。」
「……そっか。」
「それでいいんだ。それがクリスタルの意思なんだから。」
「……そうね。」
「ナマエ。」
「ん?」
「僕の傍に。」
「えぇ。いつだって私は貴方の傍にいるわ。」
.
記憶の渦に彼は消えゆく。