FF零式 | ナノ
必要なのはただ1つ
「あー、もう疲れた!」
「ナマエ、どうしたんだ?」
「エース……ちょっと聞いてよ。まだトレイがさぁ、」
「あぁ、……。」
「あ、何その言わなくてもいいって顔!」
「いや、だいたいトレイって言ったらわかるだろ。」
「もう、あの薀蓄ばかり言う口はどうにかならないのかしら!?」
「一種の癖のようなものだろう。聞く振りだけしてスルーしとけ。」
「なにげエースってばトレイの扱い酷いよね。」
「そうか?」
「そうよ。」
「僕にはナマエがいればいいから。」
「……。」
「ん?」
「……そう言えばいいってものじゃないのよ。」
「でも、嬉しいだろう?」
「……まぁ、ね。」