FF零式 | ナノ
恐怖を抱えて
「エース。」
「どうした?」
「……怖いわ。」
「ナマエ?」
「凄く、怖いの。」
「……大丈夫だ。僕がついている。」
「えぇ、わかってる。わかってるけど、……。」
「ナマエ、恐れないで。」
「エース、エース。」
「僕がずっと傍にいるから。」
「いて、傍に、ずっと、ずっとよ。」
「あぁ、ずっとだ。」
「エースエースエース。」
「僕だけを頼って。僕だけが君の傍にずっといるから。」
「私には、エースだけだから……。」
「あぁ。僕にも、ナマエだけだよ。」
「エース……。」