ポケットモンスターBW 0915
ポケモンらしくない。
仲間からはそう言われてハブられた。そりゃそうだ、元々私は人間なんだから。たったそれだけ、されどそれだけ。その日から私は仲間外れ、通称ぼっちと呼ばれる位を手に入れた。
ポケモンになるなんて摩訶不思議体験でパニックになっているところでまさかのぼっち化。なんかもう泣きそう、なんて言ったりして。そして私は決意した、旅に出ると。
そして私は運命とも呼べる出会いを果たしたのだった。
ノボリさん、私の御主人の名前である。群れで飛ぶ鳥ポケモン達を見ていじけているところで出会った恩人だ。
まだたどたどしい敬語口調で私に手を差し伸べてくれたノボリさんは一生忘れない。そのまま手持ちになり脱ぼっちを果たした。いやもう本当、まじでイケメンなんですよ、ノボリさん万歳なんですよ。いやあの時はノボリ君って感じだったなぁ。
そして思った、ノボリさんに感謝の言葉を伝えたい、あわよくば世間話なんかしてみたい、と。ポケモンは人間の言葉が分かるけど人間はポケモンの言葉は分からない。だけど私はノボリさんと他愛ない話をしたりしてみたい。そこで思いついたのが紙に書く、ということ。ただそれには私がなんとしても文字を覚えないといけない。
前の世界とこの世界の文字は違う、今までは覚える必要は無いと思っていたがノボリさんとお話するためならば私は頑張る。私だってやれば出来るんだ!そう意気込み視界に映ったノボリさんの背中に飛び付いた。
・ひたすらノボリ贔屓。
・Yes恋愛…?
・出会い時はヒトモシ。
・いつか擬人化でもすればいいのに。