コラボ | ナノ
ふおおおお、壁に穴を2つ〜3つ開けたとこで夢ちゃんに捕獲され
デコピンで仕置きされました。
額に穴が開くかと思ってたら与一くん宥められて・・・うん、この子良い子。

よしよしと撫でられてたら与一くんの背後から、のぶのぶが
ぷーくすくすと笑って来たのでしゃがんだ体勢そのまま脚で蹴り上げた。

「いってえなお市!」
「黙って滅びてね」
「ギャーギブギブギブ!!」

ギリギリと、のぶのぶに卍固めを食らわせてたら
苦笑いを浮かべた膝丸が夢ちゃんの方へ、あ。忘れてた。

「夢乙女殿、先程捕まえた裏切り者だ」
「お土産でっす。ナマモノだからお早めに」
「分かった、すぐ料理しよう」

私の渾身のネタが普通に返されてしまい、ガクっと項垂れてるとハイハイと光世に回収されるしもうー
光世の優しさに涙がちょちょぎれる。

さて、気を取り直して

ぐるりと周囲を見渡し、先程の迷路の建物と同一とは思えない変わり様に、ほうっと溜め息が零れ

「ここからはもう本丸まで直行?」
「ああ、そうなんだが。道中の部屋も暴かねばな」

夢ちゃんがそう言って襖ごと刀を突きたてると、聞こえたうめき声に驚いた。
気配を殺して隠れていたのか

「必殺〇事人・・・」
「お市、ダウト」
「あてー!」

今度はかるーくデコピンされた。軽く当てるだけのものだからツッコミ程度に

部屋数はもう無いと階段を登った所で、ここの審神者の部屋と思わしき場所に辿り着き
気配を探って一瞬驚いた。
確かに霊力が高い、相当な術者のものなんだけど

私達が襖の前に居るのにピクリとも気配が動かなんだ。

「人間だよね?」

確かめる様に夢ちゃんと士乃ちゃんの顔を見ると・・・うん、と頷かれ
突っ立ってても仕方ないのでそっと閉ざされた襖へ手を伸ばす。

「随分派手に暴れて来たみたいだな」

窓の方に向き、外を眺めていたのか
葉巻を咥え眼鏡の硝子越しにこちらを静かに睨み付ける、壮年の男が静かに佇んでいた。
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