夢ちゃんにこの、捕獲した裏切り者の事を任せたいんだけど。
「夢ちゃんどこやぁ・・・」
端末見ても地図が滅茶苦茶で頭が痛いです。
士乃ちゃんも夢ちゃんも発見できず・・・
とりま進んで行き通り掛かりに1室、人の気配に気づき
また利用者かと襖を蹴破ると
最中ですか、ごめんなさいね。でも押し倒してる刀剣を見て酷く腹が立って
「ふふふふ・・・クハハハハハハハハハァァ!!」
ウチの子じゃないけど
姿形が同じだっていうのは何とも言えぬ怒りがこみ上げてくる
バキバキと闇の手は女を捉え、逃げない様に握りしめると
さっきまで甘い鳴き声を上げてた女の口からは、恐怖の悲鳴しかもう聞こえない
うん、ちまちまと暴いていくのが何か飽きた。
「あんた・・・何者だ」
「市って言うの。大典太さん」
ポカン、と自分を見つめる彼の頭を撫で、にこりと笑うと目を逸らされて。
「あっちに夢ちゃん達の霊力を感じるのだけど」
「ああ、あるな」
向こうまで一直線に婆娑羅で壁開けて行けば会えるよね!
良い笑顔で言い放つと光世に無言で頬っぺた引っ張られた。むにー
「お前の事だから本当にやってしまえるが、少し周りの被害とか・・・」
「どーん」
「聞けええええ!!」
腹を抱えて声を殺して笑う膝丸に、数珠丸も仕方ないと薄く笑い
あれ、俺だけオカシイのか?と青褪める光世は蛍丸に背をポンポンと叩かれて。
「あれが俺達の主だって知ってるでしょ」
「・・・」
がくり、と肩を落とした光世は。
諦めた様な顔で
鼻歌を歌いスキップで、己で開けた本丸を直線で歩いて行った。
空間を無理矢理こじ開けて迷路にしてるからなのか
チラリと見える時空の歪みにここの審神者は何者だと考える
その前に、この空間を己のものに変えて婆娑羅で大穴を開ける主も主だが。
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