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もし、金ピカ主が廃棄物としてドリフの世界に落とされたら、なIF物語

ざっと設定

・原作で聖杯に取り込まれて、その際にEASYに拾われた。
・能力としては「口や手から聖杯の泥のような瘴気を作り出す」事で、普段は喋るだけで口から瘴気が溢れる。
・この瘴気は廃棄物相手なら何ともないが、亜人(デミ)相手や普通の人間相手だと微量吸引で死に至る。
・廃棄物は世界が憎かったり恨んだりしているが、金ピカ主は果たして…??

以上を踏まえて次をどうぞ


「ゴ親征!!ゴ親征!!黒王陛下ゴ親征!!」

甲高い声が空を翔る。

「煩いなぁ…」

ぼそり、と呟けば口からどろりと瘴気が蕩けて落ちる。
落ちた瘴気は地面に染み込み、草木を枯らす。

「相変わらず凄いな」
「ジャンヌか」
「そして…相変わらず1人か」
「俺の放つ瘴気は亜人(デミ)すら殺すからな」
「廃棄物は平気なのにな」
「ははは、皮肉なものだ」

喋る度にぼとり、とろりと瘴気が零れ、地を枯らす。

「なぁジャンヌ」
「ん?」
「死ぬなよ」
「当たり前だ、漂流者を焼き尽くすまで死ねるものか」
「…あぁ、そうだなぁ」

それを最後に、かの人類最古の英雄と謳われた青年、ギルガメッシュは廃棄物達の元から姿を消した。

そして今…

「どうして、何故お前がそっちに居るんだ!!ギルガメッシュ!!」

ジャンヌが吠える先には見慣れた艶やかな金髪の青年。
あんなに瘴気で溢れていた口元は、妙な布で覆われていた。

「どうして?どうしてだと?おかしな事を聞くな、ジャンヌ」
「あ…??」

「俺は1度も、世界を恨むだの憎いだのと、言った覚えはないぞ」

「!!!!」
「この口から溢れていた瘴気が煩わしい、漂流者側に何とか出来る術師が居る、何とかしてもらう代わりに駒となる…なぁ?何もおかしくないだろう?利害の一致、ただそれだけだ」

にたぁ、と目元が歪に変わる。

「ただ、そうさなぁ…世界を恨むだの憎いだの…昔は思っていたかもしれないが、今は残念ながらほぼほぼ諦めているのでな」

ギルガメッシュの背後に"王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)"が展開される。

「もう2、3000年前なら…きっとお前達側に居たと思うよ。時期が悪かった、ただそれだけだ」

じわり、と触れてもいないのに、彼の瘴気が身体を蝕んだ気がした。


この後、激おこなアナスタシア様に特攻される金ピカ主が居るのですよ…勿論返り討ちですがね。
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