企画 | ナノ
※まだ出てきていない刀剣出ます。

「皆さん、明けましておめでとうございますです」
「うん、おめでとう主」
「…おめでとう」

厨房に立っている燭台切と大倶利伽羅に挨拶をするロゥ。
2人の後ろを行ったり来たりして忙しなく働いているのは、先日大倶利伽羅が世話を任されたハクリューだ。
ちなみに燭台切が世話を任されたスイクンは中庭でのんびり日向ぼっこ中だ。

「おせちですか」
「うん、折角だから短刀達が食べられる用のおせちと他の皆が食べられるヤツを、と思ってね」
「アイヤー…凝ってますね」
「倶利ちゃんも手伝ってくれてるからね」
「歌仙が戻ってくるまでだ」
「?歌仙さんはどこに?」
「つまみ食いをした御手杵と鯰尾を叱ってる」
「あ、あー…」
「それでね、主。その、そこのまな板と包丁なんだけれど…」

と、燭台切が指差した先には真っ二つに綺麗に斬られたまな板だったものや持ち手が木っ端微塵になった包丁だったものが。

「…歌仙さん…」
「つまみ食いで激怒しちゃってね…」
「…鬼が居たぞ、冗談じゃなく」
「新しい物を注文しておきますです」
「ありがとう」
「きゅう!」
「ん?あぁ、お皿を運び終わったのかい?ありがとう、ハクリュー」
「きゅー!!」
「…ん」

ぎこちなくハクリューの頭を撫でる大倶利伽羅。
それを目を細めて甘受するハクリュー。
と、そこにぷりぷりと怒りながら歌仙が帰ってきた。
どうやらつまみ食いをした2人の説教が終わったらしい。

「全く、彼らには呆れたものだよ!!」
「お、お帰りなさいです歌仙さん」
「あぁ主…すまない、まな板と包丁をまた駄目にしてしまった」
「いえ、気にしないでくださいです」
「今度は気を付けるよ…」

しょんぼりと落ち込む歌仙を宥めるロゥ。
この後、「いつも頑張っている歌仙さんにお年玉です。何でも好きなまな板と包丁買ってもいいですよ」というロゥの言葉に目を輝かせ、意気揚々とサニゾンで注文をする歌仙が見られたそうだ。


Happy new year
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