そして、やって来ました遠坂邸。
相変わらずムカつくくらいの豪邸だ。
「待っていたぞ」
「よぉ、嬢ちゃんにアーチャー。で?そいつがバーサーカーのマスターか」
「厳密には少し複雑だけれど、まぁそういう事だ」
苦笑しつつ答える。
「さーてと…殴り込みますか」
「シオン、話し合いだぞ?落ち着け?な?」
そのまま綺礼により、応接室のような所へ通される。
「おい、綺礼」
「!何だ、ギルガメッシュ」
「もしも間桐雁夜が暴れそうになったら押さえるのを手伝ってくれ」
「…分かった」
「待たせたかね?」
「遠坂…時臣…!!」
「言ったそばからこれか」
2人がかりで間桐雁夜を止める。
「っ、離せ!」
「離さんわ、馬鹿め。少しは落ち着け、子供の前だぞ」
「っ…」
「お、父様…」
「桜…?何故、桜がここに…」
「間桐で何があったかも知らないで!!!よくそんな事が言えるな!!!」
「だ か ら!落ち着かんか馬鹿者!!」
拳骨を間桐雁夜に1発、遠坂時臣に1発入れる。
「っー!?」
「な、何故私にまで…!?」
「戯け!どうして間桐雁夜がこんなに憤っているかよく考えんか!!!この死に至るうっかり優雅め!!」
「は!?」
「間桐雁夜、貴様もだ!!!出会い頭に怒鳴られ襲いかかっては元も子もないだろう!!!」
「ヴ…」
「それにだ!!!貴様達が睨み合ってみろ!!桜が怯えてしまうではないか!!!よって拳1発で喧嘩両成敗とする!!!何か文句があるか!!!」
「…いえ、ありません」
「…頭が冷えたよ、すまなかった」
「ギル凄い…」
「お兄さん凄い…」
「アーチャーお前…魔力を纏わせた拳とか…うわ…えげつねぇ…」
「狗、貴様も受けてみるか?ん?俺は今、虫の居所が悪いぞ?魔力の加減も力加減も出来んかもしれんがな」
「や…やめとく…俺が悪かった…」
そんなに青くならんでも。
「取り敢えず遠坂時臣は我がマスターからもう1発殴られろ」
「!?!!?」
「覚悟はよろしくて??」
ふむ、流石は俺のマスターであるシオン。
よい笑顔とよい拳を持っているな。
「間桐雁夜、遠坂時臣に間桐での出来事を全て話してやってくれないか?」
「…」
「何も知らないんだよ、こやつはな。何も聞かされていない故に」
「…分かったよ、話してやる」
間桐雁夜から話された内容にリアルorz状態になる遠坂時臣。
いや、別にざまぁとか思ってないからな。
「こらシオン、指を差しながら笑わない」
「だってギル!リアルorzとか初めて見た!」
桜も心なしか笑ってないか…??
「し、知らなかった…聞いてないぞ、間桐の翁よ…!!」
「あの狸爺…!!」
「これは、この聖杯戦争を一から調べ直す必要が出てきたな…」
あれ、これ俺達流れから置いてけぼりフラグですか??
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