ぽけらぶ | ナノ
今回は鶴丸国永について話をしてみよう。

「よっ。鶴丸国永だ。俺みたいのが突然来て驚いたか?」

全身真っ白な彼、鶴丸国永は何かと驚かす事が好きらしい。

「わぁっ!」
「ぶいっ!?」

イーブイを驚かしては、兄姉達から仕置きされている。
とある日、誰を驚かそうか考えながら縁側を歩いていると…

(ふよふよ、)
「…んん!?」

座布団がふわふわと宙に浮かんでいる。

「…こりゃあ驚きだぜ!仕組みは一体…」
「ゲンガ?」

ぱちり、と急に現れた2つの目玉と目が合う。

「うぉわ!?」
「ケケケッ!」

紫色の体躯が現れ、廊下を駆けて行く。

「はっ!待て!」
「ゲーンガッ!」

ケタケタと笑いながら…壁をすり抜けた。

「は!?」
「鶴丸さん?」
「ロゥ!!いいい今!紫色の奴が壁をすり抜けたぞ!凄く驚いた!何だあの生き物は!」

興奮気味にそう捲し立てる鶴丸。

「紫色…?壁をすり抜ける…ゲンガーですね」
「ゲンガー?」
「ゲーンガッ」

にゅうっ、と壁から顔だけを覗かせるゲンガー。

「お前凄いな!」

この日からこの2人の悪戯無双が始まったのは言うまでもない。



(「わぁ!!どうだ驚いたか!」)
(「ゲンガー!」)
(「ぶいーー!!」)
(「またですか…」)
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