おかしい…
「…ぎゃう」
いつもなら鬱陶しい程に絡んでくるあいつが、ここ数日絡んで来ない…
べ、別に寂しいとかじゃないんだから!
確実にツンデレへとランクアップしているレントラー。
「レントラー」
「!!」
いつの間にか、己のトレーナーであるロゥツァオが隣に立っていた。
「…素直になる事も大切なのです」
「…ぎゃう」
渋々と立ち上がったレントラーは、己の持ち前の嗅覚と透視能力を使い獅子王を探しに行った。
「全く…」
「…素直になるか?」
「山姥切さん」
「いや…レントラーの事だ、獅子王の所に行ったら…」
(バチバチバチィッ!!)
「…な?」
「…………」
一人と一匹が仲良くなるのは、まだ先の話のようだ。
雷帝は靡かない(たまにはデレて!)
(「物の見事に重傷だな」)
(「大丈夫ですか?」)
(「今までで…一番の雷だった…!すげぇ…!」)
(「(駄目だこいつ、懲りてない)」)
(寂しかったなんて、素直に言ってあげないんだから!)
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