新婚パロで喧嘩 <親政>
「……」
「スイマセンデシタ」
「声が小せぇ!」
「すいませんでした!!」
目の前には鬼と呼べるぐらいの形相で仁王立ちする嫁・政宗。
新婚生活始まって以来のピンチだ。
こうなった原因は俺が政宗に今夜、会社の飲み会があることを伝えなかったからだ。
中々帰らない俺を心配して連絡をくれた政宗にそこで始めて飲み会の事を伝えた。
それだけでも電話越しの政宗が不機嫌になったのを感じたのに、追い討ちを掛けるようにたまたま隣に座っていた鶴姫の奴がきゃっきゃと騒ぐもんだから政宗にも聞こえたらしい。
おかげで更に機嫌は急降下。
そして政宗に帰ってこいと怒鳴られ、帰宅して早々に正座をさせられ今に至る。
「今日飲み会なんて聞いてねぇけど」
「言ったつもりでした」
「飯作って待ってたんだけど」
「本当に申し訳ないです。今から美味しく食べます」
「電話越しから聞こえた女は誰?」
「会社の後輩です。ホントなんです」
「ふーん…」
「(信じてねぇ…!)」
そろそろ足も痺れてきたし、精神的に追い詰められて涙目だ。
いや、原因をつくったのは俺なんだけどな。
「政宗ごめん…」
「……」
「次から気をつけます」
「…元親」
「ん?…っって!」
バギっという音に近い音と共に頬に半端ない痛みが走る。
政宗にグーで殴られたのだ。
思わず放心状態になった俺を見下ろす政宗。
「次はないと思えよ?darling?」
「はっはい…」
「やっぱまだなんかムカつくからもう一発殴らせろ」
「いやいやもう気が済んだろ!?これ以上やったら俺の顔が変形しちまう!」
「元はと云えばテメーがいけないんだろ?」
「だけど!いくらなんでもあんまりだ!」
「黙れ!」
そしてもう一発、それからもう一発グーパンチをもらった。
多分政宗じゃなかったらやり返えしてたな、と思いながらスッキリした表情を浮かべる政宗に少し涙が出そうになった。
(次からは絶対事前に政宗へ連絡!!)
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親政夫婦は確実に嫁のほうが強いです^^
旦那頑張って!笑
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