ふわふわについて






「突然ですが」
「あんたがやることはいつも突然だろ」
「アスク城ふわふわもふもふトップスリーを発表したいと思います」
「……は?」
「三位、タクミくんの裾のもふもふ」
「……(自分の裾を摘まんで確認)」
「二位、お正月にカミラさんが着ていた晴れ着のファーショール!
そして映えある一位は〜?デケデケデケ」
「……」
「デーン!スリーズさんの袖のふわもこでしたー!」
「……」
「……私のおふざけにいつも付き合ってくれるタクミくんって真面目だよね」
「自覚あったんだ。あんたの悪ふざけにはもう慣れたよ」
「ちなみにスリーズさんの袖、本当にすごいよ。見た目もこもこしてて重たそうなのに掴んだらふわふわの軽やかさで、でもしっかり暖かい。雪国の防寒具は素晴らしいよ」
「実際に触ったんだ……って、僕の裾もいつの間に触ったんだ?」
「えーと、絵倉くんと話してる時後ろからこっそり?」
「ああ、そう……」
「本物の獣の毛皮なのかな。少しガサガサしてて見た目より柔らかくなかった」
「ああ、そう……」