bP 適合試験
西暦2071年。地球は、あらゆるものを捕喰する細胞「オラクル細胞」から形成される異形の怪物「荒神(アラガミ)」によって荒廃し、彼らの“食べ残し”である人類は滅亡の危機に瀕していた。
人類の対抗手段は、生化学企業「フェンリル」によって開発された生体武器「神機」とそれを操る「ゴッドイーター」だけだった。
『ようこそ極東支部へ。君は選ばれし適合者だ。まぁ、そんなに硬くならずにリラックスしたまえ。では、これより適合試験を行う。心の準備ができたら中央のケースに来たまえ』
「・・・・・・」
1人の少年がゆっくりと中央ケースへ歩み寄りそして右の手で柄を握り締める
「・・・・・」
そして、次の瞬間、少年の叫び声が響き渡る
「うわああああ!!!」
「っく、はぁ・・・あっ・・・くっ!!」
そして、痛みからだんだん解放されていき少年は剣を中央ケースから取り出した
『おめでとう、君がここフェンリル極東支部のゴッドイーターだ。では、これより適合試験は終了。次はメディカルチェックを受けてくれ。しばらくは安静にしているといい。もし気分が悪くなったら遠慮なく言ってくれ。では、またあとで』
適合試験を終了した少年は訓練所をあとにした
訓練所を出てあいている椅子に座ると
「おっ、食うか?あ、わりぃ、今食ってるのが最後だわ」
「・・・・・」
「なぁ、あんたもゴッドイーターなのか?」
「そうだが・・」
「俺もゴッドイーターなんだ。でも1番に入ったのは俺だから俺が先輩だな。そういえば名前がまだだったな。俺は『逸見 久仁彦』。あんたは?」
「雅野・・・俺は『雅野 麗一だ』」
「俺と同い年か・・・。へへっ、よろしくな」
「あぁ」
逸見と雅野はさっそく仲良くなれたようだ。すると遠くからカツカツとヒールの音が聞こえてきた
「立て」
「??」
「立てといったら立たんか」
「は、はいぃ!!」
「よし。では、手短にまずは俺の名前を言っておこう。俺の名前は『佐久間 次郎』。お前たちの教官及び第一〜第三までの指揮・統括を行っている。では、ここのアナグラのことを先に説明するぞ。まず、今日からお前たちが世話になるフェンリル極東支部、通称アナグラはたくさんのゴッドイーターたちがいる場所だ。そしてお前たちが所属するチームが『第一部隊』。最前線だから生半可な気持ちだと死ぬぞ」
「「っ!!」」
「まぁ、死ななきゃいいだけの話だがな。では次にメディカルチェックを行ってもらう、まずはお前からだ。いいか、15:00に3階にある博士の部屋に向かってくれ。それまではゆっくりとこのアナグラを見て回るんだな」
「「・・・・」」
「返事!」
「「はい!!」」
極東支部初の新型神機の適合者となった雅野と逸見は、ゴッドイーターの拠点「フェンリル極東支部」で様々な仲間と出会い、共に闘っていく内に、巨大な陰謀へと巻き込まれていく。
そのことを知らない逸見と雅野はこれからを生きるために神機を手にし戦っていくのだった
to be continued
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