好きです、佐久間コーチ(佐久龍)
俺はどうしてか佐久間コーチに恋をしてしまったみたいだ
なぜかは俺にはわからないが佐久間コーチを見るとなぜか胸のあたりがちくりとする
「この感情はなんだ」
「恋じゃないのか?」
「!!」
俺は後ろを振り返るとそこにいたのは俺たち帝国学園サッカー部の砦である雅野がいた
「恋だと.......」
「そうだよ。龍崎先輩は佐久間コーチに恋してるんだよ」
「バカバカしいしい。相手は男だぞ」
「それは関係ないんじゃないかな?今じゃ『同性愛』とかもあるみたいだしさ」
「...........別に俺はコーチのことなんか好きじゃないからな」
俺は雅野から逃げるように部室を出た
「はぁ........早く告白しないと佐久間コーチ取られますよ、龍崎先輩」
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俺は雅野から逃げるように部室を出て暗い夜道を1人で歩いていた
「雅野が言っていたことは本当なのだろうか。同性愛なんて.......」
考えられなかった。同性愛なんて存在するわけないと俺は思っていた
でも、俺が佐久間コーチに抱いているのは間違いなく『恋』だった。なら、この気持ちを佐久間コーチに伝えたらどうなる?
「嫌われてしまうだろうか.........嫌われたくない」
俺はふいに涙を流していた
何度も拭っても流れてくる涙
「.......っきです佐久間コーチ....」
俺は歩いていた足を止め声を漏らした
誰も聞いてない。そう思ったのにまさか聞かれていたなんて知らなかった
「龍崎?」
「っ!」
後ろから聞こえた声は俺が知ってる人で想いを寄せていた相手だった
「さ......くまコーチ........」
「龍崎?どうした!何処か痛いのか」
「っ......痛い.......です。俺、貴方のことが好きすぎて胸が痛いんです!!」
「っ!」
俺は佐久間コーチに抱きつた。こんなにも弱いとは自分でも思わなかった
「龍崎........」
「すいません。迷惑ですよね......それじゃ、俺帰ります」
佐久間コーチから離れて走って帰ろうとしたのに不意に腕を掴まれ後ろから抱きしめられた
「佐久間コーチ........」
「バカだな龍崎は。誰が迷惑だって?」
「迷惑じゃないんですか?」
「当たり前だろ。俺も龍崎が好きだからさ」
「っ!?」
「龍崎、俺はお前のことが好きだよ」
「佐久間コーチ!!」
俺は後ろを振り返り飛びつくように抱きついた
「本当に俺のこと好きですか?」
「あぁ。俺が嘘をつくわけないだろ」
「俺もコーチが好きです」
「なぁ、2人の時は『コーチ』つけなくていいぞ」
「あ......えっと.........さ、佐久間さん//」
「あぁ」
「好き........大好きです」
「俺もだ。愛してるよ、龍崎」
佐久間コーチに.......いや、佐久間さんの顔が近づいてきて俺は目を閉じた。すると柔らかいものが重なってキスされたんだなって思った
それから2人で夜道を歩いて帰った。佐久間さんが不意に『泊まっていかないか?』と質問されたから俺は『泊まります』と答えた
「襲われても知らないぞ」
「大体、佐久間さんが誘ったんでしょ」
「まぁ、そうなんだけどさ.......」
「軽いですね」
「そうか?」
「えぇ。でも、俺はそんな佐久間さんも好きだなって思いますよ」
「そうか...........ありがとな」
それから佐久間さんの家に着いて夕飯を食べ風呂に入ってから布団の中に2人して抱き合いながら眠りについた
「佐久間さん........キスして」
「甘えただな、龍崎は」
「雅野と一緒にしないでください」
「悪い悪い。ほら、キスしてあげるから目、閉じなさい」
「......はい」
俺は佐久間さんに言われた通りに目を閉じた
「っ......」
「んっ.......」
触れるだけのキスをして互いの唇を離した
「おやすみなさい」
「あぁ。明日は部活がない日だからゆっくりしような」
「はい」
俺は佐久間さんの腕の中でゆっくりと眠りについた
「おやすみ、龍崎........」
((翌朝、目を開けるとまだ眠っていた佐久間さんがいた))
(寝顔、可愛い.........)
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雅野ちゃんは龍崎のことを先輩呼びしてます。可愛い龍崎さんでした
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