1.こんな雨の日には
今日は一日雨が降っていた。
俺は雨はあまり好きではない。いや、好きな奴なんかいるわけねぇよな。
俺は仕方なく本棚にある本を取り出しベッドに横になりながら読んでいた
すると、こんこんっとノックする音が聞こえた
まぁ、どうせ『グラン』だろうなって思った俺は「入っていいぞ」って言ってやった
扉が開くとそこには俺の予想は的中していた
「何か用か?」
「うん。バーンと一緒に居たくてね...................駄目かな?」
「いや、駄目じゃねぇよ。ほら、こっち来いよ」
「うん」
グランは嬉しそうに俺のとこに近づいてベッドの上に座る
「バーンは本を読んでたのかい?」
「あぁ。暇だからな」
「ふふっ。そうだね、今日は雨だから練習は出来ないしね」
「だろ」
俺とグランは一応だが恋仲である。告白したのは俺から
そういえば、告白したのはこんな雨の日だったな。なんて考えていたらグランが俺の横に倒れてきた
「バーン、好き」
「いきなりなんだよ///」
「言いたくなったんだよ。ねっ、バーンも言ってよ」
「んでだよ////恥ずかしいだろ」
「いいじゃないか。それとも俺のことなんかきら...........っ!」
俺はグランの続きの言葉を聞く前に口を塞いでやった
だって、こいつなんて言おうとしたと思う?「俺のことなんか嫌い」って言おうとしてたんだぜ。だから、俺はグランの口を塞いでやったんだ
「ぷはぁ///い、いきなりなにするんだよ、バーン」
「アンタがいけないんだろうが」
「俺が一体何をしたって言うんだい」
とぼけた顔しやがって
まぁ、そこが可愛いけどな
だから仕方なく俺はグランに言ってやった
「好きだ、バーカ」
俺がグランに言うとグランは口をぽかんっとしていたがだんだん顔が赤くなっていくのがわかった
「俺もだよ、馬鹿バーン」
グランは俺に抱きついてきた
俺はその仕草も可愛くって仕方ないなどと思っていた
雨は未だに止む気配はないがこんな日も悪くはないなっと思った
今度から雨が降ってる時は
【抱き合いながらお昼寝】をしようと思ったのだった
(ん.......バーン)
(グラン........)
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