2人だけの花火大会を(ヒロト)

私は雷門中の生徒でサッカー部のマネージャーをしている



今はFFI大会に出るため練習をしていた
そんなある日の出来事、イナズマジャパンの選手の緑川君と吹雪君がこんなことを言ってきたのだ




『皆で花火大会見にいかない?』



これが私と彼を大きく動かすきっかけになったのだった



2人だけの花火大会を



____



花火大会当日

「まさか、監督が許可をくれるなんて思わなかったな」
「気晴らしにはいいんじゃないか?ずっと練習だったしな」

風丸と綱海が話す
その後ろでは提案をした緑川と吹雪が歩きながら話をしていた

「僕、花火なんて久しぶりにみるよ」
「俺も。夏にならないと見れないからな」
「うん。それにヒロト君にとってはいいきっかけになったかな?」
「確かに。ヒロトってば中々手を出さないからな」
「うんうん」
「2人は何の話をしてるんだ?」
「なんだなんだ」

風丸と綱海は割り込んで緑川と吹雪の話を聞く

「それにしても花火なんて楽しみですね、先輩」
「そうだね。中々見ないしね」
「私も。冬花ちゃんは?見たことある」
「私も、久しぶりなの。花火」
「やっぱりあまり見ませんよね」
「ほとんどテレビとかで見ちゃうしね」
「そうなんですよ

春奈と秋と冬花と祐奈は女の子トークで持ちきりだった

それから高台に着き花火が打ち上がる時間まで自由時間になった

「花火が上がるまで15分ぐらいはあるのか...........自由時間、どうしようかな」

祐奈は秋達と別れて1人時計を見ていた

「祐奈」
「?ヒロト君」

祐奈は自分の名前を呼ばれ振り返るとそこにはヒロトの姿があった

「皆と一緒に居なくていいの?」
「うん。俺は祐奈と一緒に居たいからね」
「///恥ずかしいことは言わなくていいよ」
「くすっ。祐奈、顔が赤いよ」

ますます赤くなる祐奈を意地悪するようにヒロトが言う

「もぅ。それにしても皆で花火見れるなんて初めてだね」
「そうだね。それにこの前なんか俺たちは敵同士だったわけだからの」
「うん」

(そうなのだ。私たちはそもそも敵同士だった。それが今では大事な仲間。私はすっごく嬉しかった)

「俺ね祐奈が好きだよ」
「い、いきなりすぎだよまぁ、私もヒロト君が好き」
「うん。ありがとう」

それから15分はあっと言う間に過ぎ皆が集まる高台へと移動する

(ヒロト君と2人で見たかったなぁ〜でも、我儘言っちゃダメだし)

皆がいる所まであと少しというところでヒロトが立ち止まる

「ヒロト君?」
「祐奈。あっちに行こう」
「えっ」

ヒロトは祐奈の手を取り皆のいる反対側に歩く

そこは、星空も見渡せるいい場所だった

「綺麗な星空だね」
「でしょ。祐奈と見たかったんだ、花火も星空もさ」
「私もだよ。恥ずかしいけど、ヒロト君と花火が見たかったの」
「よかった。考えが一緒で。...............祐奈、キスしてもいい?」
「いいよ///」

ヒロトは顔を近づかせ祐奈にキスをする

「ん.....」
「祐奈、好き」
「っ.......私も好き、ヒロト君が好きです////」

もう一度キスをした次の瞬間だった

ドーン!!

花火が打ち上げられた
2人は花火よりキスに夢中になっていて見ることができなかったが2人にとっては最高の夏だった


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