/ No.11 俺の仲間(緑川リュウジ編) \ 試合終了後、俺は急いでヒロト達がいる場所へ向かった。向かった先には俺が探していた人物がいたがあの2人がいなかった 「南雲と涼野はどうしたんだよ、ヒロト」 「さぁね。それより俺に何か用かい?緑川」 ヒロトは不敵な笑みを浮かべながら俺を見る。用だって?あるに決まってる沢山な。でも、そんなに話せないから祐奈のことを俺は話した 「ヒロト、これ以上祐奈に関わるな。お前らは俺たちの敵なんだろ」 「それは君には関係ないはずだよ、緑川」 ヒロトはそれだけを言って歩き出した 俺はその後ろ姿をただ見つめることしかできなかった なんでこうなったんだよ。俺たちは家族だろ? それがなんで............. これは俺がお日さま園に入り本当の家族を知った物語(ストーリー) No.11 俺の仲間(緑川リュウジ編) _______ 俺がお日さま園に入ったのは3、4歳くらいの時だった。親に知らずに連れてこられたのがこのお日さま園だった あー俺は親に捨てられたんだ。そんなことを思い始めてから俺は誰とも話すことはなかった 1人でサッカーボールを蹴って遊んでいた 俺にとってサッカーボールは唯一の友達だった この時も1人でサッカーボールで遊んでいた でも、ヒロトが声をかけてきたんだ 「ね、1人でサッカーボール蹴ってても面白くないだろ」 「別に......」 「...........緑川」 「何?」 「俺にもサッカー教えてよ」 これが俺とヒロトが友達になったきっかけでもあった それから俺はヒロトにサッカーを教えてやった 最初は失敗をしていたヒロトでもだんだん上手くなっていった 「すごいじゃん、ヒロト」 「そうかな?ありがと」 「何やってんだよ、お前ら」 「私達もいれてはもらえないか」 「もちろん!ね、緑川」 「うん!」 それから俺は南雲や涼野達とも仲良くなった これが家族何だって思えるようになった でも、それは幼い頃の話 中学になってからは楽しいサッカーもできなくなっていった ________ 隕石が富士山に落ち父さんが考えた『ジェネシス計画』 俺はレーゼとして雷門を潰していた でも、ある日俺はわからなくなっていた なぜなら『風見祐奈』のせいで俺はどうしたらいいのかわからなくなっていた 俺はどうしたらいいんだ 父さんのためにやってるんじゃないのか そんなことを悩んでいたら前方からヒロトが歩いてきた 「やぁ、レーゼ。何か悩み事かな」 「っ!いいえ、なんでもありません、グラン様」 「そう。ならいいけど..............次に勝たないと君たちは追放されるよ」 「っ!」 「それじゃあね、レーゼ」 追放.............それは俺のチーム全員がエイリア学園ごと追放をされると言うことだ 次で勝たなければ でも、どうしたらいいのか俺にはわからなかった ヒロトはもうあの日のことを忘れているのだろうか? 南雲や涼野は?みんなは? 俺は未だにみんなのことがわからなくなっていた (ねっ。ヒロト、南雲、涼野........あの日楽しかったサッカーをもう一度やろうよ) ≪*≫ ← |