ひらり、

桜の花びらが舞い落ちた。

桜の木の下には少年。
目を閉じて、眠っている。
その少年を儚く見せるかのように桜の花びらは一枚、また一枚と舞い落ちる。

ぶわっ、一際強い風が吹いた。
少年の髪や服についていた桜の花びらが風に運ばれる。
少年は目を覚ました。
翡翠の美しい瞳だった。
しかしその瞳は何か悲しい出来事を思っているように、憂いを含んでいた。

少年は手を天に向けて差し出した。


「おばあちゃん、おばあちゃん。」
「なんだい?」
「雪だよ、春に雪が降ってるよ!」
「あぁ…。そうだね、それにいつもより冷たい雪だ。」
「雪は冷たいよ?」
「そうだね。でも誰かが悲しくて降らせているみたいな雪だ。」
「その人…平気かな?」
「どうだろうね…。でもいつかは晴れるさ。」




春にふる雪
(やがて雪は溶けて、心は冷たくなる。)




−−−−−キリトリ−−−−−
うう〜ん。。。
突発はやはり恐ろしいですねww

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