「飲み会…ですか。」
冬獅郎はげんなりしたように言った。
その様子に気づかないふりをして山本は肯定する。
「そうじゃ、必ず来るのじゃぞ。」
総隊長である山本に命令されては拒否はできない。
冬獅郎は渋々頷いた。

ダメ、絶対、お酒
(飲んでも絶対、飲ませるな。)

冬獅郎はうんざりしていた。
何故、酒を飲むのがこうも皆好きなのだろうか。
酒臭い空間から出ることはできないかわりにせめてもの抵抗として窓を開け、外の空気を吸った。

何分程そうしていたのだろうか。
そろそろあのどんちゃん騒ぎしているところに戻らないと酔っぱらいどもに抗議されると思い、冬獅郎は立ち上がった。
酒の席に戻ると、京楽と浮竹が近づいてきた。
ふたりとも顔が真っ赤で、すでに出来上がっていた。
「日番谷隊長〜、いいとこに来たねぇ。ちょっとこの酒の感想を聞きたいんだけどねぇ?」
一杯どうかい?そう付け加えて、いつもと同じで何を考えているかわからない笑みを京楽は冬獅郎に向けた。
冬獅郎は京楽には申し訳ないと思ったが、酒は嫌いな方なので断ることにした。
「いや、悪いが俺は…」
そう言いかけたとき、乱菊が冬獅郎の口に一生瓶を突っ込んだ。
「う゛むっ!?」
驚いて大量の酒を飲み込んでしまった冬獅郎に乱菊は笑う。
「たいちょ、今日くらいは沢山飲んで付き合ってくださいよぉ。」
乱菊も顔が少し赤くふらりとよろめき、その拍子に一生瓶はころころと空になって畳の上を転がった。
そんなことには知らん顔して乱菊は冬獅郎を見た。
座りかたはいつもでは考えられない
あひる座りで、目はとろんと眠たそう。
顔はほんのり赤く、いつもより雰囲気も幼く見える。
「たいちょ?」
不審に思った乱菊が声をかける。
すると冬獅郎が乱菊の服の裾をくいくい、と引っ張った。
「まつも、と?」
いつもと違う冬獅郎の可愛さにどきっとしながら乱菊はこたえる。
「はい、そうですよ?」
どうしたんですか、と言うと冬獅郎は満開の笑顔でいった。
「まつもとだぁ、まつもと…あそぼ?」
冬獅郎のその一言で部屋にいた全員の酔いが醒めてしまった。


−−−−−キリトリ−−−−−
・・・キャラ崩壊につきちゅーーーーーい!!
あ、冬獅郎のキャラがですww
でもお酒弱いのが私的には好きですww

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