「いい?誰もいないわね?」

「はい!・・・しかしこんなことをして日番谷隊長に見つかってしまったら・・・。」

「なにを言ってるの、ルキア!いい?これはね、チャンスなのよ!!?」

「チャンス・・・ですか?」

「そうよ!見なさい!これを・・・!」

職務室でサボり魔と噂な乱菊と、対照的な仕事病と言われるルキアが
冬獅郎がいない間こそこそと何か話している。

そんな乱菊の机には大きな翠の瞳の小さな子供の写真が100枚は超えるであろう、置かれている。
その子供は普通の子とは格の違う雰囲気を出している。

木に登っているところ、暑さに倒れているところなどだけではなく
寝顔やどこで撮ったのかわからないギリギリセーフの写真まである。

それをルキアは真っ赤な顔で目を輝かせて見ている。

「今回はこの写真、1枚1000円のところなんと!!」

乱菊の目がかっと見開く。
ルキアはそんな乱菊に思わず聞き返す。

「なんと・・・・?」

「タダであげちゃうわっ!!!可愛いルキアのために!!」

「たっ・・・・・・・!?」

「そうよ、ルキア!さぁ、受け取りなさい!さぁ!!!」

ずいずいと写真をルキアの目の前に近づける。
ルキアはごくり、と喉をならしてその写真を受け取ろうとした。

「何を受け取れって??松本?」

しかし突然の声に2人は固まる。

「あ、た・・・隊長!早かったですね!?」

乱菊は顔を赤くしたり、青くしたり混乱している。
ルキアも同じだった。
そんなふたりの様子に気づいているのかよくわからない顔で
冬獅郎はこたえた。

「あぁ。・・・会議が早く終わったからな。
・・・ところで松本?」

冷や汗が頬をつたう。

「は、はい!」

「お前の机の上のそれは何だ?」

乱菊たちは忘れていた。
自分たちは机の上に写真をばら撒いていたことに。

「あ、え・・・えと、ですね、これは・・・その・・・・・・テヘ☆」

ぴく、と冬獅郎の眉が動いた。

「テヘ・・・じゃねーんだよ!!!!!!!松本ぉぉぉぉ!!」

きゃー、と乱菊は職務室の窓を開けて飛び降りた。
怒りの形相で冬獅郎は追いかけていこうとした。
しかし、ふと何かに気づいて立ち止まった。

「あ、朽木。」

「は、はい!!!」

焦ったルキアに困ったように冬獅朗は言った。

「松本が世話になったな。・・・・嫌なら断っていいんだからな?」

「え?」

それじゃ、と言って放心状態だったルキアを置いて乱菊を追いかけた。

「・・・・・・ごめんなさい、日番谷隊長。
これ、いただいていきます。」

ルキアは少し照れくさそうに一枚の写真を手にとって職務室を出た。



ガールズトーク?
(わかってない、わかってないわね。男の子って。)



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ルキアの勝ち!!←
こんなやり取りが好きです。


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