「た〜いちょ!」

突然抱きついてきた私に隊長は少し驚いた顔をした。

「・・・なんだ、松本。」

隊長は人と話したり、表情をころころ変えることが苦手みたいで。
最初の頃は「なに、あの子供。」くらいにしか考えてなかった。
でも私たちがかすり傷でもすると、自分が痛いみたいに顔を歪めて。
十番隊のみんなに「おかえりなさい、隊長!」といわれると少し照れくさそうに、
でも確かな幸せを噛み締めているようにくしゃ、と泣きそうな表情で少し微笑む。
人が熱でもだすと四番隊に診てもらえだの言うのに、自分のことだと熱を出しても
出血多量で危ない時でも「大丈夫だ。」の一点張り。
甘納豆が大好きで、新しいことには目がない、好奇心旺盛。
暑いのが苦手で夏なんてもう大変!
ひとりが好きかと思われがちだけど、きっと誰よりも寂しがり屋。

隊長と出逢って、こんなに隊長のことを知って
これだけしかわかってない。

いつか隊長が私たちに呆れていなくなるんじゃないかとか考えると
凄く切ない。

隊長は神童でも天才児でもなんでもない。
十番隊自慢の隊長なのよ、知ってた?
だって、あんなに隊員思いな隊長っていないじゃない!

私たちの言葉にかわいいくらい反応してさ、
自分のことほったらかしにして私たちのこと最優先して。
あぁ、なんて言いたかったんだっけ。

えっと、だから、つまりよ、
隊長は可愛いってこと!!!!


「・・・何考えてるんだ、松本?」

「いいえ〜、何でもありませんよ〜。」

「まったく・・・。」

いつか隊長が自分のことも優先してくれることが
今の十番隊の願いです、隊長?



あなたは自分がどれだけ愛されているなんて知らないでしょうね。
(こんなにもあなたをみんなが見ているのに!!)




−−−−−キリトリ−−−−−
冬獅郎がツボにはまりました。
可愛いですよね、ひとりで抱えこんじゃう子大好きです!←
主人公以外にはまったの、これで2人目ですww
愛されlove!!



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