部活帰りだった。

僕はみんなの優しさにつけこんで、あたたかい生活を経験してしまっていたんだ。

だから視界に入るまで、声をかけられるまで

気づけなかったんだ。




みんなが笑って、僕が輪の中に入れさせてもらっている。
そんないつもとかわらない部活帰り。
だったはずだった。

「吹雪・・・くん?」

その声で一気に氷点下の地に落とされたみたいで。
振り向くと今家においてもらってる親戚の山沢さんが驚いた顔で見ていた。

「あ・・・山沢さん、」

僕のまわりに人がいることに気づき、山沢さんは愛想笑いを浮かべた。

「あら・・・あらまぁ。ごめんなさいね?邪魔しちゃったかしら。
じゃ、吹雪くん、はやく帰っていらっしゃいね?・・・・待ってるから。」

嘘つき。
嘘つき、嘘つき、嘘つき。
待ってなんていないくせに。
僕に早く消えて欲しいくせに。

「・・・・・・は「あ、あの!」・・・風丸君?」

風丸君が緊張した顔で言った。
そのことで急に話に風丸君が加わったことに一瞬だけど
山沢さんが不機嫌な表情をみせた。
みんなはそのことに気づいてないみたいだけれど。

「な、なぁに?」

「まだ吹雪にも聞いてなかったんですけど、あの、明日から2日間学校休みだし、
吹雪を家に泊まらせてもいいですか?」

「え・・・?」

何を言ってるの?
そんなの許可してくれるわけないよ、山沢さんが、そんなこと・・・。

そんな僕の心とは裏腹に、山沢さんは笑顔で言った。

「まぁ!仲良くすることはいい事ね!楽しんでらっしゃい、吹雪くん。」

「い、いいんですか?山沢さ・・・」

驚いて聞きなおした僕に山沢さんが近づいて小さな、僕にしか聞こえない声で言った。

「あの子の家に何か迷惑かけたら許さないわよ。」

「・・・!!」

「じゃあね、吹雪くん。」

「あ・・・・・・・・はい・・・。」

僕と山沢さんの会話の空気が凍りついたものだと感じたのか、
さっきまで笑顔だったみんなが山沢さんが去るまで時間が
とまったかのように固まっていた。

「よ、よかった、吹雪!」

風丸君がやっとのことで言った。
でも僕はそれに答えることができなかった。




・・・・・・・・・・・・・・・・・・
反省

ん〜。。。
何かよくわからない感じに仕上がった。。。泣






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