夕食前の事情(1/2)

出血大サービス』その後。

-----------------

なまえの首筋に顔を埋めながら、なまえの制服のリボンを取って、ボタンを一つずつ外していけば、第四ボタンあたりでなまえが叫んだ。ちらりと見えたあと少しの胸に小さく舌打ちをする。…あと少しなのに。(今日はオレンジの花柄か。まぁまぁだな。)


「ちょちょちょちょちょそこのイケメン何してんの!?」

「何って…ナニ。」

「ちょ、少しは自重しろこのイケメン。」



夕飯前の事情





痛々しい足(って半分ぐらいは俺が悪化させたんだが…。まぁなまえの自業自得、だ。)をさせたなまえを俺の部屋まで運んで処置をし直した。
本当は玄関のあの時点で俺のスイッチは入ってて、なまえが煩いから怪我の処置を先に済ましてやったのに…。


「もう諦めろよ。大人しく喰われてろ。」

「喰わっ…!?」


ベッドに押し倒したなまえの顔脇に両手をついて、キスをした。しっとりとしたなまえの唇はびっくりするぐらいに柔らかい。きっとマシュマロか何かの柔らかい素材でできているに違いない。身体だってどこもかしこも柔らかいから絶対柔らかい素材が中に入っているはず。なまえの口内に自分の舌を捩じ込めば控え目に、おずおずと絡んでくる小さな舌が可愛い。


「んっ、…ふ」


深く口付ければ口付けるほど、なまえが鼻にかかったような高い声を出す。いつもの子供で無邪気ななまえとのギャップが激しくクる。しばらくキス(つーかディープ)に夢中に応えてくれるなまえを見ていてもいいが、俺の欲はそれだけじゃ物足りないらしく、求めるがままにブラウス越しに胸を揉んだ。下着、ブラウスと壁はあるものの、小さくも大きくもないなまえの胸は気持ちがいい。ここも唇同様とても柔らかいのだ。胸はなまえの身体の中で二番目に柔らかい場所。


「んっ、」


キスで既にとろんとしたなまえの表情を見ると背中と下半身がぞくぞくする。
このまま何処かに隠して誰にも見せない所に監禁したくなる。独占欲は無い方だと思っていた。誰かに興味を持つ、ということがなかったから。独占欲なんてものはなかった。誰かに執着はしなかったから。でもどうしてだろう。なまえだけは、俺のこの姉だけは本当に誰の手にも触れさせたくない。今日は本当、気分が悪かった。なまえは怪我してるし、おぶさってるし、代わるって言っても首振るし、田中と仲良さそうにしてるし、…ふざけんな。田中におぶさって、田中の腕となまえの白い足が触れてるのが嫌だった。顔と顔が近いのが嫌だった。田中の背中になまえの胸が潰れてるのが嫌だった。
ぷつぷつとなまえのブラウスのボタンを外して、左右に開けた。真っ白な肌に爽やかな下着の色が目に入って、膨らんだ山がある。下着越しになまえの胸を手のひらで軽く圧せば、柔らかな弾力で微かに押し返される。その弾力に口端が自然に上がる。柔らかい。そんな俺になまえは顔をみるみると赤くして、手の甲で顔を隠した。


「…何してんだよ。」


お前の恥ずかしがってる顔が見れないだろ。


「だ、だって…、ユウ君いやらしぃ…。」

「まぁ、ヤラシー事してるからな。」


顔を隠すなまえの手をベッドに縫い付けて、それでも視線を会わせないなまえにキスをして無理矢理こちらに向かせる。


「前に言ったろ。お前は俺だけ見てればいいんだよ。」

「だっ、だってそんなの恥ずかしっ…、」

「いいんだよ。俺はその恥ずかしがってる顔が見てぇんだから。」

「え、えっ、えろすっ!えっち!S!」


なまえの言葉に今更だな、と鼻で笑えばなまえは小さく「もぉやだ…」と呟いた。弱々しく顔を赤らめたなまえが好きだ。
好きだから、誰にも触れさせたくないし、執着もするし、独占欲も沸く。こんなの初めてだから、感情のコントロールがうまくできなくなる。なまえが俺に笑顔を向けてくれるように優しくしたいのと、なまえが俺だけを見てくれるように無茶苦茶にしてやりたい気持ちが合わさってどうしていいのかわからなくなる。なまえの泣き顔は嫌いで好きだ。大切にしたいのと虐めてやりたい気持ちが俺にはあるから。

指先が滑るような背中に手を回して下着のホックを外せば呼吸をするように胸がふわりと上がった。細い腕から下着を外してベッドの下に落とした。上だけ全裸で、下はスカートを履いてるなまえがえろい。(させてるのは俺だが。)


「俺から目、離すなよ。」

「む、むり…ん!」


無理だなんて言ったなまえの口に指を一本入れて、俺はなまえのぴんと立った乳首に舌を伸ばした。口の中の指先が、擽ったい。拒むわけでもなく、噛むわけでもなく、なまえは俺の指をちゅくちゅくと舐める。え、エロすぎるだろ、その顔。そんななまえに堪らなくぞくぞくして、熱い息が出た。


「んっ、」


だけどそんな俺の息になまえがふるりと震えた。


「あ、悪い。」

「やっ、やだっ、加えたまま、しゃべんないで、」


…お前も俺の指加えんだろ。という言葉を心で吐いて、なまえの口に入れてた指を抜いて反対側の乳首に触れた。先程よりはっきりと立って少し固くなったなまえのを片方は舐めて、片方は指平で撫でたり、捏ねくり回せばなまえから可愛い声が漏れる。


「んっ、…あ、」


本当、ギャップ、たまんねぇ。

初めてなまえとした時は、目の前のなまえの色気が半端なくて別人に見えた程だ。そんななまえに欲情して初めてなのに無理させたのは記憶に新しい。無理させたくない、と思いつつなまえとまた繋がりたいと思ってしまう。(そしてこの行為。)胸が苦しくなる程、固執してしまう。なまえの柔らかな胸を優しく揉みしだき、小さく声にならない声を堪えているなまえを見つめながら、そろりと下半身に手を伸ばす。短いスカートの裾に指先が当たれば、スカートさえなまえの一部のようになまえがぴくりと反応した。擽るような感覚でそろそろと怪我したところ、太もも、太ももの裏を撫でればなまえが身を捩った。俺はそのまま指を滑らせ微かに湿り気のある下着に指を忍ばせる。


「んっ……あッ…」


その指先を下から上へとゆっくり撫で上げればなまえから嬌声が上がった。なまえは俺のベッドのシーツを逆手に握ってこれから俺がする行為に、熱っぽい瞳で見てくる。(はっきり言う。エロすぎる。あと可愛い。)何も言ってこないのはそのまま続けていいという意味なのだろうか。多分そうなんだろうが、俺は大人しくそのまま触ってはやらない。


「どうしてほしい?」

「っ、はっ!?えっ、な、何を言わすのですかっ…ん、」


直接的な刺激は与えず、ただもどかしいと感じる程度の愛撫をしてやった。


「ほら、言わねぇとこのまんまだぞ。」

「あっ、ゃ、ゃだぁ…、」


このまんまだぞ。と言ってもまず俺的な問題でまず無いのだが、既にこの(えっろい)空気に呑まれたなまえにそれは考えられなかったみたいだ。小さな手をゆるゆると伸ばして俺の肩口をきゅ、と握って、見上げてくる。


「も、もっと…、」

「もっと…?」

「っさ、触って…、」

「どこを?」

「っ…!!」


ちゅ、と触れるほどのキスをして、唇すれすれのところで言う。なまえからキスをしようとしても、逃げてやった。泣きそうななまえの顔、にやりと笑ってしまう。

なまえは涙目の瞳を更に涙目にして、小さな小さな声で言った。


「…えっちなとこ。」


録音した。俺の頭ん中で余裕録音だった。ぜってー消さない…!!死んでも消さねぇ…!!まずい、エロイ。可愛いすぎる。俺の姉やばい。やばい…!!だなんて言えるわけもなく、まして顔に出せるわけもなく、俺はなまえから視線を外してなまえの額にキスを落とした。顔がにやけるのを隠すのが、苦しい。


「声、抑えんなよ。」


そう言ってスカートと下着を脱がして、なまえの胸をやわやわと揉みながら、既にとろりとしたなまえの身体の一番柔らかいところに指を入れた。つぷ、といった感じで入った俺の指になまえがぴくんと跳ねる。指を入れてんのか、飲み込まれてんのか、わからない。


「ん、ぁ…、」

「濡れてる。」

「い、いわないっ、で…、」


そんなもん、更に虐めたくなるような顔で言うな。もっと言って虐めたくなる。俺は代わりに指の本数を増やして出し入れを始めた。


「あ、んっ……んっ、あ…っ」

「気持ちいいか?」


と聞けばコクンと落ちる首。
素直な反応はなまえらしくて、可愛い。


「んんっあっ、」


指が膣壁に当たるたびになまえが嬌声を上げて熱っぽい瞳を閉じて強くシーツを引き寄せる。胸を触っていた手でなまえの手を握れば、一ミリの隙間さえも与えないとばかりに強く指が絡んだ。



「はっ、…ぁ、ん、やっ」

「イヤじゃねぇだろ。」


こんなに溢れさせて。
そう耳元で言えば中がきゅっと絞まった。温かくてとろとろしたなまえの中に入りたくて、さっきから俺のが、自重できていない。


「あっ、あ、…んっ、ゆ、くんっ…、んっ、」

「ん?」

「い、…い、っしょ、が、…いっ、」


×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -