わお、今日はゴリと初対面だ。
でっけー。
『いらっしゃいませ、ご注文はお決まりでしょうか?』
「はい、チキンフィレオセットのLLセットと、てりやきバーガーとナゲットの15ピースで。」
よく食べるな、さすがゴリラである。
「赤木、いくらなんでもそれは食べすぎだろう。」とメガネ君。
「そーか?お腹がすいたんだ。」
それに比べメガネ君はハンバーガーのみ。
『ありがとうございましたー。ごゆっくりどうぞ。お次にお待ちのお客様、こちらで伺います。』
っと、まじか。
赤木で見えなかったが、王子様登場。
そう、藤真だ。
「ブラックのコーヒーSサイズを一つ。」
ってお前は飲むものもアレだな。かっこいーな何か。
『かしこまりました。少々お待ちくださいませ。』
「はい。」
はいって礼儀正しいなーもう!
『お待たせいたしました。ありがとうございます。』
「ありがとう。」
礼儀正しい上に優男、これは良い。
どっかのナガレカワくんに見習ってもらいたい。
藤真の株は私の中で上がる一方だった。
藤真を席まで見送ると、彼はまた戻ってきた。
『お客様、どうかなさいましたか?』
「いや、募金を忘れていた。」
高校生が募金のためにわざわざ一度座ったイスから立ち上がり、募金とか何この子、出来る。
私は満面の笑みでスマイルをつくった。
『ありがとうございます。』
fin