「ねぇねぇ、国広は怒ったことあるの?」
「………え?」
「国広が怒ったとこ、見たことないよ」
「…そうでしたっけ?」
「うん。怒ったことある?」
「あはは、そりゃまぁ…ありますよ」
「怒ってみて」
「え?」
「わたしのこと、怒ってみて!」
「えーと、ちょっと一旦落ち着きましょう」
「国広の怒ったところが見てみたいの!」
「そんなの見てどうするんですか」
「まだ見たことのない、国広の新しい顔が知りたいの」
「え………」
「国広のこと、気になって仕方ないの」
「……………」
「国広のこと、もっと知りたい!」
「…………なまえさん」
「だから国広、おこっ………あ!!」
「え?」
「光忠さーん!今日のおやつ何ですかぁ?」
「あぁ、なまえちゃん今日も相変わらず元気だね。そうだなぁ…おやつの時間までの、ヒ・ミ・ツかな」
「もぅ〜秘密って言われたら気になって仕方ないです!」
「それは、おやつまでずっと僕のこと気にしてくれてるってことかな?ふふ、嬉しいね」
「え、あっ、やだもう…光忠さんたら…ふふ」
「………………僕、これから兼さんと安定くんの手合わせに付き合うから、もう行きますね」
「え、国広?」
「じゃあ、またね主さん」
「国広、あっ……行っちゃった。凄い笑顔だったけど、そんなに手合わせ楽しみだったのかな、ふふ」




「おい、なまえ!お前国広に何かしたのかよ!」
「な、何よ急に…!何にもしてないけどっ、ていうか何でそんなにボロボロなの兼定」
「国広のこと、怒らせたでしょ」
「あれ、安定までそんなにボロボロで…」
「おかげでこの様だよ」
「あいつ相当キレてたな」
「え!国広、怒ってたの!?」
「だーかーら、お前が…」
「見たかったな〜国広が怒ってるところ!さっき私と別れたときは満面の笑みだったから、怒ってるところなんて想像できない」
「は………、……お前」
「ねぇ、国広って怒るとき、やっぱりお母さんみたいな雰囲気なの?こら、ダメでしょみたいな?」
「いやいやいや…」
「あの可愛い顔で怒られても、恐くなさそうだよね」
「なまえも一度、面と向かって怒られてみたらいんじゃない?」
「え?」
「そうだな、あいつも結構邪道だぜ」
「闇討ち暗殺されてきなよ」
「ちょ、ちょっと」
「あれ、3人で何してるの?」
「あ、国広!」
「……僕、手入れ部屋行ってくる」
「あ、おい待てよ安定!お、俺も今日は重症だから(心が)手入れいってくるわ!」
「…?変なの二人とも。あ、国広が怒ったんだって?ねぇねぇ、私にもおこっ……」
「…………………」
「ん?国広なんでそんなに笑顔なの?」
「…………………」
「え、どしたの?」
「…………………」
「わ、笑ってないでなんか言ってよ…」
「…………………」
「な、なんか…」
「…………………」
「…怒ってる?」
「……(にっこり)」
「ままま待って兼定、安定!!わ、わたしが手入れしてあげ…」
「なまえさん、ちょっとおいでよ」
「ひっ!く、くにひろさん…」
「僕の前で他の男の人に笑顔ふりまいて、そんなに僕に嫉妬してほしかったの?」
「え、や、そんな…」
「僕を怒らせたいなんて可愛いなぁ」
「く、国広に、な、なんか黒いものが見える…」
「ほら、おいで」
「ちょ、ままま待って…うわっ!」
「明日は一日中ゆっくり寝てなよ」
「え?ど、どういう意味…?」
「今夜は月が明るいみたいだね」
「は、え?」
「月は好きじゃないけど…、月明かりに照らされながらっていうのも悪くないね」
「…………はっ!」
「僕も明日は非番で良かったな〜」
「す、すみませんでしたぁぁぁぁ!!!!」
「あははは、遅いよ」



「お、なまえ珍しく寝坊か?どうしたよ腰なんか擦って」
「…闇討ち暗殺されました………」


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笑顔が素敵な人がドSって最高に萌えるって気持ちを書きたかったんですが失敗。






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