どうしてこうなったのか、なんてよく覚えてない。
ただ意図的にか、気まぐれか分からないけど、
あの日、キスしてしまったその瞬間から、
名前も付けられそうにないこの関係はずるずると続いている。


そして今日もまた、静ちゃんに抱き締められて、ゆっくりと近づいてくる顔を見ながら
ほんと、どうしてこうなったんだ、と疑問を持たずにはいられなかった。









「キライ」を訳すると











「…と言う訳で、人類を等しく愛しているこの俺が、何故、今更一人の人間の事で悩まなければならない?おかしいだろ、おかしいよね?
しかもその人間の事を考えている自分と来た!」

「……、」

「忌々しい、って言葉はこんなときに使うんだと思うよ…、」

『なあ、臨也、』

「なんだい?」

『それってもしかして…、』





いつだかセルティに愚痴をこぼしたことを頭の隅で思い出した。
その時PDAに綴られた言葉をも思い出して、柄にもなく少し、泣きたくなった。


「どうした?」

「何でもないよ」

「ならいい。」





なおも抱き締められて、俺よりも10センチも高い静ちゃんの腕の中におとなしく収まりながら、ちらり、と静ちゃんの顔を覗き見る。
意外と整った顔に、この場に不釣り合いなグラサン。
その時ふ、と、この間のセルティの言葉をまたもや思い出して、それを振り払うように「静ちゃん、」と名前を呼んだ。











「それ、ジャマ。」








す、と手を伸ばしてグラサンをはずす。
そのまま、少し驚いている静ちゃんに口付けた。












どうして、こうなったのかは分からない。
けれど、このままでもいいかな、何て考えてしまった自分が一番分からない。
俺は、一体、どうしちゃったんだろうね?









end
(なあ、臨也)
(それってもしかして)
(そいつの事、好きなんじゃないか?)






認めたく、ない。
(静ちゃんなんて、大嫌い。)










***

初drrr(^^)!
製作時間短いし、内容も薄い!笑
なんか色々、ごめんなさいw


お題配布先:ashelly




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