何言ってんのよ、
私が何の見返りも無しにこんなことすると思ってんの?
















戦う、乙女




















ぐーう、ぐーきゅるるるるるるるるる、



「リタ…、」





目の前で本を読んでるのはリタ。
静かな部屋で響き渡ってるのは、
俺じゃなくてコイツの腹の虫。

何やらジュディ達とダイエットをしてるらしい。

別にんなことしなくても細ェのにと思う。
けど言ったら何となく燃やされそうなので黙っておく。





「…何よ、」


「メシ、食わねーの?」


「食べたじゃない。」


「サラダだけな、」






毎日のように葉っぱしか食ってねーからか
腹に溜まらず、ぐーぐー腹の虫がなってるわけで。
やり過ぎてちょっと凄く体調悪そうなコイツをほっとくわけにもいかず、








「っ、ちょ!何すんのよ!」


「後ろから抱きしめてる?」


「聞いてるのは私よ!」








なにかいい方法は、とぐるぐる考える。
あ、と出て来た考えを思いつきのまま行動に移した。
さっき言った通り、リタをぎゅうと抱きしめ
抱き心地を確認する。





「リタ、お前元から細ェんだから無理すんな。…それに、
俺このぐらいの抱き心地がいーんだけど?」


「…ふーん、」







大人しくなったリタをどうしたのかと顔を覗き込めば、
真っ赤になったリタが小さく呟いた。






















「おなかすいた、コロッケ、つくってよ、」


「りょーかい」














end
(本当はアンタのために始めたのに)
(このままが言いっていうなら、)
(仕方ないわね、バカ)






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