6月に入りまだ梅雨が始まったばかりのある朝のお話。


「おはよう」

「おはよー…あれ、今日は早いんだね?」

「暑くて目が覚めた」

「確かに今日はジメジメしてて気持ち悪いね…。しばらく布団干せそうにないや。あ、ご飯出来てるから食べ…て……」

「?」

「………あっはっは!かーわーいーいー!!」

「…?どうしたのいきなり気でも狂れちゃったの?」

「酷っ!いや違くてね、とりあえず鏡見てみてよ」

「……あぁ、凄いね」

「でしょ!?こんな見事な寝癖見た事無いもん」

「風呂入ってくる」

「えぇっ!良いじゃん今日一日そのま「却下」

「えー」

「えーじゃない」

「可愛いのに…じゃあ写真だけでも「却下」

「アカギのケチんぼー!」

「……(コネコネコネ)」

「あれ、ワックスで直しちゃうの?勿体な…ぎゃーーー!!!」

「そんなに寝癖が可愛いと思うのならあんたの髪の毛を寝癖風にしてあげるよ」

「怖い!その満面の笑顔が怖い!ごめんなさいぃぃ!!」


―10分後―


「はぁっ、…つ、疲れた…!めっちゃ汗かいた…!」

「無駄な抵抗ほど見苦しい物は無いよね」

「いやそれにしてももう頭が鳥の巣状態なんですが酷すぎやしませんかこれ」

「そんな事より、丁度二人して汗をかいたんだ」

「?」

「風呂、一緒に入ろうか」

「!?」


どうやらお熱い時間はまだまだこれからのようです。





終われ。











何度読み返しても酷い…










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