「麗華ちゃん♪」

『わっ!!総司!?重いんだけど!』


たまたま中庭を通りかかったら麗華ちゃんがいた。
だから僕はその背中に抱きついた。


「うん。知ってる。」

『だったらどいてよ!』


嫌がる理由がわからないから僕は聞いた。


「なんで?」

『なんでって…』

「顔、赤いよ?」

『っ!!』


そう言えば麗華ちゃんは耳まで真っ赤にして俯いた。


「どうして嫌なの?」


そんな麗華ちゃんが可愛くて
思わず回した腕に力が入った。


「僕のこと、好きなんでしょ?」

『は!?何言って…』



「認めれば?僕のこと好きだって。」




(僕は大好きだよ。)
耳元で呟けば君は真っ赤になって走り去ってしまったけど、
その前に呟いたその言葉はちゃんと聞こえたよ。



(大好き…っ!!)






*PREV END#

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