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関係とは如何に

「みょうじさんみょうじさん」
『………』
「ねぇ、みょうじさん」
『………』
「…なまえ」
『何勝手に人の名前呼び捨てにして無駄にいい声出してるんですかバーナビー・ブルックスJr.さん用がないのでしたらさっさとお帰り願いたく候』
「流石ヘリペリデスファイナンスの受付嬢、語尾が日本テイスト」
『重要なのはそこじゃない、名前で呼ぶな帰れ』
「ニホンゴワカリマセン」
『候を汲み取れる奴が何をほざく』

外見とは如何に

「みょうじさん、今日も素敵な黒髪ですね。僕としてはもう少し長い方が好みなのですけれど、肩にかかるかどうかの瀬戸際で揺れ動く甘美な丈も魅力的ですよ。要するに貴女ならば何でも可愛らしい、僕と付き合『あ、スミマセン聞いてませんでした。』
「僕と付『言い直していただかなくて結構ですよ聞きませんので』

「みょうじさんって、小さいですよね」
『はい?』
「背なんて僕と30pくらい差があるし、きっとキスする時は大変だと思います」
『要らん心配すんなよ』
「身体全体小さくて、抱き締めたら壊れてしまいそうです」
『だから要らん心配すんなよ』
「胸は僕が揉んで大きく『いい加減殴るぞ兎野郎!』

内面とは如何に

「みょうじさん」
『…何ですか』
「……少し、顔が見たくなっただけです。これ、差し入れに暖かいミルクティーを。では、また明日」
『あ、…お礼、言いそびれた…』
『…どうして、体調が悪いと何時も直ぐ帰るのよ。どうして、私の好きな物知ってるのよ。そういうの気付いてくれたりするから、何時も無下に出来ないんじゃない…馬鹿兎』
「ついでに貴女が素直じゃない意地っぱりだという事にも気付いてますよ」
『居たのかよ、台無しだなオイ!』

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