いつもは学校なんて面倒だし憂鬱。(先生を知ってからは前よりも楽しみになったが)だけど朝のことを思い出すと学校が楽しみ、なんて今日は思う。顔が緩んでしまうのはあれだが。



Date ○/× 01:07
From 奈良 シカマル
Subject RE:RE:
本文
また明日学校でな
おやすみ




朝起きて一番始めに携帯チェックして一番に見たメール。
先生はメールあんまり好きじゃないと思ってたけど、わざわざ返事くれるってことは嫌いでは無いのかな、とか、今日の学校はいつもと違うのかな、とかたった一通のメールでこんなに考えること出来るんだ…って内心自分でも驚く。

いのの気持ちが分かってきて嬉しいような悲しいような。いのは、話せなかったとか色々悲しんでる時がなくもない。だからわたしもそうなるのかなー、とか思うとやだな、なんて思う。

でも今日は化学ないし。副担なんて教室滅多に来ないし会えない確率の方が高い。

なんて考えてたら、もう教室。ずっと考え事してた自分が嫌になる。自分のペースを乱されるのは、あまり好きじゃない。でも、先生にあたるのはおかしいし。(その前に嫌われるのが怖くて絶対に言えないっていうのが本音)


「出席とるぞー」

「え…」


なんでシカマル先生なんですか。担任は何してるの?

他の子達も思ったみたいで皆一気に質問攻めを始める。


「担任の先生が風邪のため今日は俺が代わりにやんだよ」


そりゃあとてもめんどくさそうに言う先生と納得する私たち。早く終わらせないのか先生はどんどん名前を呼んでいく。


「名字〜」

「…はい」


2回目でもやっぱり慣れない。声が震えてなかったかな?とか凄く不安になる。これが乙女心ってやつですか?…わたしには乙女心なんて似合わないな、うん。


「あ、名字」

「…はい?」


あ…声裏返ったかも。先生笑ってるし。


「今日の放課後職員室な」

「え?」

「話があんだよ」

「あ、はい」


私何かしたっけ?てか先生さ…別に何も変わってないよね。いや分かるくらいに変わっちゃいけないんだろうけど。


「なー名前さあ」

「うわっ!キバッ!」

「うわっ!ってひどくねぇ?」

「いや驚いて」


突然話しかけられたら誰だってびっくりするもんだよ。


「昨日のあれか?」

「何が?」

「放課後呼び出された理由」

「あー…多分違うから平気」

「そっか」

「気にしなくていいから。てかキバが気にするとかキモい。」

「おまっ!人がせっかく…あーもういい!それ聞きたかっただけだから」


不貞腐れながら自分の席に戻っていくキバ。

キモいは言い過ぎた?いやでも事実だし。てかむしろキバよりナルトが気にするべきじゃね?まあ、気にされても嫌だからいいけど。(何だかんだで心配されるのは、ちょっと嬉しいけど)


というか何で呼び出されたんだろ?




あなた色に染まってく