X'mas夢


『‥‥神奈川か』

「何や 彼氏か?」

『しね 謙也』

「まあま そう言うなや」

『ニヤニヤすんなキモい』

「携帯片手に何言われても怖ないわぁ」

「で? 切原くんからメールけぇへんの?」

『うん。
まぁ 赤也は授業は寝てるし
部活も大変だから‥‥』

「クリスマスなのに大変やなぁ
って クリスマスなのに冬休みになってないウチはどうなんや?」

「しゃーないやろ
校長がクリスマスパーティーしたいとか馬鹿言いよるんやから」

『立海も今日までらしいよ‥‥』

「‥‥名前のテンションが下がった」

『‥‥校長なんてハゲちゃえばいいんだ』

「落ち込みながら毒吐いとる‥‥」

『こっちが22日位に終われば会いに行けるのに』

「恋ってのは凄いなぁ
あの名前がここまでなるなんて」

ブーッ ブーッ

『あっ メール』




Recevei Mail[001/500]
Date 12/25 16:28
From 赤也
Subject 無題
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行く


    -END-




『送り間違いじゃねーかぁぁあああああ』

「げっ もっとテンション下がっとる!」

「行く ねぇ‥‥」

『ブン太達と遊ぶんじゃないのー
いいんじゃない?クリスマスに先輩となかよーく遊ぶなんてー
こっちは学校でなかよーくクリスマスパーティーだしー』

「目が完全に笑っとらんぞ!」







「名前さん!」

『幻聴が聞こえるなんて‥重症ね』

「幻聴やないわ!あほ!本物や!本物の切原赤也や!
ほら!窓開けてみぃや!」

『赤也?嘘っ?!赤也?!』

「行くって来るって意味やったんやな」

「まさか 大阪まで来るとはなぁ
校庭で名前を叫ぶとは‥‥」






『何でいんの?!
学校は?』

「行くってメールしたじゃないっすか!
学校はサボりました!」

『ばかぁ』

「ほらっ 鞄
窓から話す暇あんなら はよ切原くんとこ行ってきぃや
先生には早退したって言っとくわ」

『ありがとう 蔵っ』


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