短編 | ナノ
会話文オンリー



『オドロキくん、オドロキくん』

「どうしたの?名前ちゃん」

『蟻飼いたい!』

「うん、家で飼いな」

『事務所で飼いたいのー!』

「駄目だよ、万が一巣をひっくり返しちゃったら蟻可哀相だよ」

『オドロキくんの届かないとこに置いとくから!』

「なんで俺が落とす事前提なんだよ!」

『オドロキくん蟻に殺意有りそうだから』

「蟻に殺意向ける位だったら牙琉検事に向けるよ」

「おデコくん、僕に殺意有るんだね」

『ガリュー検事だー』

「やあ、僕の名前」

「なんでここに居るんですか?!」

「近頃事件が起きなくて暇なんだ
だから、おデコくんの事務所でライブでもしてあげようと思ってね」

『ガリュー検事、ここ防音じゃないから止めといた方がいいよ
それに今からナニサマン始まるし
帰っていいよ』

「名前ちゃんの言う通り、ここ防音じゃないんで
それに俺あーゆーの苦手ですし」

「名前は今流行りのツンデレかい?
可愛いなぁ」

『きしょくわるい』

「平仮名て結構痛いよね」

「そうですか?
名前ちゃん、(成歩堂さんには)しょっちゅう平仮名だからよく分かんないですねー」

「なにそれ?
名前ってそんな性格なんだ」

『ねぇ、オドロキくん、蟻ー』

「だから駄目だよ
飼った瞬間ひっくり返すよ」

『ひっどーい!
生命大切にしなきゃなのにー』

「そうだよ、おデコくん。
君一応弁護士で殺人事件とか取り扱ってるんだから生命大切にしなくちゃいけないなぁ」

「ホントなんで殺人事件とかの弁護依頼ばっかり来るんだろ?」

『だって痴漢とかの依頼受けても法廷白熱しないじゃん。
もし、痴漢で白熱されたら困る!』

「大丈夫、痴漢で白熱する程イタイ奴じゃないから
牙琉検事はどうか知らないけど」

「ちょっとおデコくん、自分だけ違うみたいな言い方止めてくれない?
僕だって痴漢で白熱しないよ」

「『うっそだぁ』」

「え?
僕だけ疑われちゃうカンジ?」

「牙琉検事白熱するでしょ?」

『そうそう、白熱しそーな顔してるもん』

「……名前ちゃん、俺に同意しても蟻飼わないからね」

『なんでー!
同じ意見持ってる者同士仲良く蟻飼おうよー!』

「なんで蟻にたどり着くのか分かんないんだけど」

『蟻を飼うのにそれ以上の理由が必要かい』

「必要です」

『えーー、』

「て 僕の話いつおわったのかな?」

「えっ」

『はっ』










(帰っていいですよ)
(うん ガリュー検事 蟻に関係無いし)
(え、なんか酷くないかな)















昔のを引っ張り出してきました^^
内容を少し変えて、

20110323*



人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -