短編 | ナノ
「暑いっ」

「暑い、」

「暑いな」

「あっちぃー!」

「暑いわね」

「あっつ!」

『あつーい』


「‥‥っ何なのよこの暑さ!こっちはドレス着てるのよっ少しは加減しなさいよ!
温暖化?異常気象?何よソレ!どーせ電気の使いすぎでしょ!?
クーラーつけてゲームしてる引きこもりやニート!羨ましいのよ!私だってちょっと前まで引きこもりだったんだからね!馬鹿にしないでよ!」

「どうしたんですか ラプンツェル!」

「て言うか 誰に話しかけてるの」

いきなり叫び出したラプンツェル 叫びたくなる気持ちもわかるけど、でも逆に体力使っちゃうよ

『どっかに川 ねーかなぁ』

「ああー ホントだよなー
こんな時には川に入りてぇ」

「つか何で森ん中なのにこんなに暑いんだよ」

『ハーメルン お前笛で動物呼んで扇がせろ 暑くてしぬ』

「してやってもいいが‥‥」

『金なら払ってやる』

「ナマエの場合は金はいらねぇよ だから身体で「ハーメルン!あなたって人は‥‥っ!」

『明日 立てなくなってもいいならいいぜ』

煌めく笑顔で言ってのけるナマエ あぁ、きっと暑さのせいよね
私はそう信じてるっ

「さ、流石にそれは困る」

「そこで食い下がるのハーメルン!男が廃るわよっガツガツいかなきゃ駄目よ!」

やめなさいラプンツェル
流石に暑さでやられてる なんて言い訳出来るレベルじゃないよ
‥‥‥ん?て、あれ?

「ねえ、ナマエ」

『なんだー』

「‥‥‥‥前と後ろに何かくっついてない?」

『あ、だからか!こんなに暑いんだなー』

はにかむナマエ
今は はにかむ状況じゃないよナマエ

「はぁ、いばら姫 いばらの王子
ナマエが蒸しあがらない前に離れてあげてください」

ナマエの異常に気づいたルートヴィッヒがくっついてる二人を注意した

「嫌ですわ!ナマエはわたくしとお兄様の王子様ですものっ
ずっと傍に居ないといけませんのよ!」

「ローゼンの言う通りです それに私はここに居れる時間が限られています
その限られた時間の中でナマエとの愛を深める為には出来る限り傍に居るべきでしょう?」


「それは‥‥そうかもしれないけど、 ほ、ほらっ離れてた時間が長い程愛が深まるとか言うじゃない?
だからたまには離れてみるのもいいんじゃないのかな〜」

「嫌です」
「嫌ですわ」

「でも、ナマエ 辛そうよ?
もし倒れたりしたら……」

「そうですよ、僕らでさえ暑いのに二人もくっついてたらナマエが熱中症で倒れますよ」

「確かにそうですが、」

「ローゼン ナマエの身体が第一です 私はいったん戻ります」

そう言うと目を閉じ茨に戻った、きっといばらの王子も相当暑かったんじゃないかしら?だって汗かいてたもの

「お兄様ぁ 」

むくれながらもナマエから離れるいばら姫 やっぱりお兄さんの言うことは聞くのね


『うあー 超涼しい、』

ネクタイを緩めてシャツのボタンを外しシャツをぱたぱたして風を送るナマエ。


「あははーお疲れ」





今日も空は青いなぁ、
この暑さいつまで続くのかな











真夏のとある出来事
(ナマエ おまえエロい)
(なんでだよー)
(滴る汗、ボタンの開いたシャツ、緩んだネクタイ!全てよっ)












2011.01.05
あけましておめでとうございます!
迷宮グリム楽しいですよっ
ナマエは一応アリス設定
女王様に追われて逃げる為に
旅にはいってればいいよ!



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