小ネタ | ナノ


小話03


【しま♀すぐ♀/台詞のみ】


「んー、やっぱり赤かなぁ」
「……」
「でも今年はシャーベットカラーがキてんねんよなぁ」
「………」
「でもでもお嬢にはビビッドカラー着て欲しい気もするしー」
「……………」
「あーん、悩んでまうわぁ」
「もう、なんでもええやないか…マッパやなかったらなんでも」
「なんてこと言うんです!女の私服は勝負服ですえ?」
「本屋行ってCD買ってお茶するだけでなんでそんな…」
「女は可愛くないとあかんのが世の常ですわ」
「適当でええやん……」
「下着も服もしっかり選らばなね」
「…なにしてん」
「下着もちゃんと上下揃ってるか確認しようかと」
「阿呆!そんなん見んでええねん!」
「えー見たい!お嬢の下着姿!うち絶対鼻血吹く自信ありますからっ」
「そんな自信いらんし、余計に見せんわだぁほ!」
「ちえー。それはまた追々見せてもらうことにして、今日は服ですよね」
「……せやな(ツッコミを入れる気力もない)」
「とりあえずこれ着て行きましょ」
「はいはい」
「これでナンパされること間違いなしですわ」
「なんや、ナンパされたいんか?」
「そらかわええ証拠やないですか。いろいろ奢ってくれるし」
「ナンパされたらついて行ってんねや…」
「まぁ格好ええ男やったら」
「うわぁ軽………(引き気味)」
「あーんそんな引かんでくださいよ!ただお茶するだけですもん(お茶だけで終わったことあらへんけど)」
「うちは志摩がナンパされても絶対知らん顔するからな」
「えー。ほなお嬢はナンパされてもなんもせんのです?」
「別になんもせんわ」
「勿体ないわぁ」
「勿体なくないわ。得体の知れんやつについていくなんて怖い」
「そうですか?あ、でも今日は安心してくださいね。うちが相手の急所ツブしてでもお嬢のこと御守りしますえ」
「…」
「お嬢に目ぇつけんのは偉いですけど、話しかけるんは身の程知らずやわ。ぐっちゃぐちゃにしてやりますわ!」
「……」
「さっ遊びにいきましょ!」
「あ、ああ…(この子さっき目がマジやった…)」


<了>


【しま♀すぐ♀(+子猫♀)/台詞のみ】


「……」
「お嬢?」
「へ?」
「あぁ、子猫さんやん。クラスの子と話してますねぇ」
「……」
「…どないしました?」
「子猫て立っても座っても姿勢ええよなぁ」
「あーそうですね」
「ちっちゃいし髪の毛さらさらやし笑うと愛嬌あるし…あ、普通にしてても可愛いか」
「はぁ」
「世話焼けるし品行方正で礼儀正しいし最近は料理に興味持ち始めて余計女の子らしいしなぁ」
「…」
「ぬいぐるみとか持ってんのめっちゃ似合うと思わん?こう…なんて言うんやろ、ぬいぐるみごと抱きしめたくなる感じのかわいさっていうか。ぎゅ〜〜〜ってしたりたくなるっていうか」
「…」
「志摩?」
「おもんない!」
「は?」
「お嬢なんで子猫さんのことそんなに褒めるんですか!」
「いや、真実やん」
「そうやとしてもおもんないわ!」
「なんやねん急に」
「子猫さんの事褒めるならうちも褒めてくださいよ!」
「なんでそうなるん」
「子猫さん褒めてうちだけ褒めへんのは差別やわ!差別っ」
「なんのよ」
「僧正家差別」
「そんなん聞いたこともあらへんわ」
「ほんならお嬢が今初めてこの僧正家差別をしました。この差別の先駆者や」
「はいはい、分かったから」
「うわなにこの流された感じ!」
「志摩」
「もう……なんですか」
「志摩がたまに真剣に勉強してる姿、めっちゃ凛々しくてうちは好きやで?」
「…」
「真剣な志摩の目、めっちゃ綺麗やもん。志摩の事見惚れてまうし」
「…」
「子猫丸、もうすぐくるかな」
「…(真っ赤で喋れない)」
「……(ちょろい)」


<了>


【勝呂♀+子猫丸♀+廉造♀/台詞のみ】


「子猫はかわええなぁ」
「いきなりなに言い出すんですか」
「やってちっちゃくてなんか甘やかしたくなるやん…」
「まぁ柔造さんには可愛がってもろてますけど、それはお嬢もですやろ?」
「志摩家は別としてや。あそこはなんかがおかしい気がする」
「あぁ…(否定しない)。学校でもお嬢は後輩に人気ありますやんか」
「後輩の女子に、な」
「あー…(否定しない)。男の子にモテたいんですか?」
「も、モテたいわけちゃうけど。うちはなんや女らしさないから…」
「そんなことありません。着物着てお花生けてるのとか絵になるし、ちゃんと女の子らしいです」
「…そうやって言う子猫のが女の子らしい思うんはうちだけやろか」
「なんでですか」
「フォローがすぐに出来て人の良いところぽんぽん言うとか気遣いできる人やん」
「お嬢のことやったら志摩さんに負けへんくらい分かってます」
「……(トクン)」
「いざと言うとき守れるようにお嬢のことちゃんと見てなあきませんからね」
「……子猫、男前…」
「惚れたらあきまへんえ?」
「はいはいはいはいはいおしまいおしまいおーしまいっ」
「なんや志摩さん。生活指導終わりました?」
「終わらしました。終わってルンルンで帰ってきたら子猫さんがお嬢のこと口説いてはった!」
「口説いてやしません。ただお話してただけです」
「口説いてんの自覚なしやて!これやから京女は……」
「志摩、お前もうちも京女やで」
「あっほんまや…」
「阿呆言うてへんで帰るで」
「あーん、お嬢待ってぇー」
「……ま、誰もお嬢を幸せに出来んかったらうちがやるしかないですけど」
「子猫ー行くでー?」
「あ、はい(志摩家がおったらそんなん考えんでええか)」


<了>

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