小ネタ | ナノ


My desire and promise 04


61 . 親愛なる友よ さあ、銃口を向き合わせ、殺し合おう。 (廉造・燐→坊)
「ほんっまに、奥村くんはかなんわぁ」
「それ誉め言葉な」
視線の交わらない会話を続ける。雰囲気だけで互いに引く気なんて全くないことくらい分かる。
「まぁ、戦闘中の流れ弾に気ぃつけや」
「大丈夫、俺は強ぇから」
「…あっそ。さすがやわぁ」
ああなんって胸くそ悪い。こういう話以外は楽しいのにね。
(銃口は常に眉間に押し当てられているような)


62 . 星に願う。どうか、この両手に運命の歯車を打ち壊す力を。
(和尚と伽樓羅)
「伽樓羅、かわええやろ?」
「……」
「竜士ていうねんで」
「達磨の子か」
伽樓羅が不思議そうにまだ自分で座れない程小さな子供を見る。
なんと無防備に寝るのか、というような安心しきった顏だ。
「そや、ええ顔しとる」
「頭の良さそうな子だ」
「やろぉ?虎子の血も入ってるし、絶対頭のええ子に育つわ」
(この子は何も知らんと育ってくれたらそれでええ)


63 . 崩れかけた世界でも、光を失った暗闇でも、君を見つけられる。 (しますぐ)
「ほら志摩、」
こんなぼろぼろの俺に、優しく暖かな手を差し伸べてくれる。
手を掴もうとして戸惑った。汚い手で触ってしまったら汚れていない坊の手まで…。
そんなことを考えて手を掴めずにいたら、ぐいと坊の方から力強く手を引いてくれた。
「おらんくなるなよ」
そういって笑う坊はなんて眩しいんだ。
(どんな時でもお前を手放したりせんから、俺を探しとけ)


64 . この運命だけは、自分で選び、自分で進んでいるのだと、思っていた。 (金勝?・悪魔堕ち)
祓魔師になって明陀のために必死になって華々しく散る気ぃも確かにあった。
せやけど、未来の座主がおらんくなったと頭が整理できると
心にぽっかりと穴が空いたような、そんな気持ちになった。
俺は今ここでほんまに明陀のために死ねるやろうか。
いや、死んでもええと決意したんは自分や。やのになんで。
(揺らぐのはなんでやろうか)


65 . 傷も痛みもいつかは消える。でも、この涙だけは癒えない。 (燐勝)
「奥村、大丈夫や。まだ俺はここにおるから」
勝呂の代わりに受けた傷はすでにそこにはなかった。痛みもじきに引く。
俺が怖いのはそんなもんじゃなくて。抱きしめていた身体をより一層強く抱いた。
怖かった。勝呂が死んじゃうんじゃないかと思って。
俺より弱い子の身体が無くなるんじゃないかと思って。
(お願いだから先に逝かないで、なんて無理な話)


66 . 弱虫な私ですが、どうぞよろしく。 (出しえ出)
「あんた行動全部が遅いのよ!あとどれだけあるわけ?」
「ええと、あとこれだけだよ!」
「任務とはいえ一週間も一緒にいなきゃいけないんだからしっかりしてよね」
「うん、迷惑かけないように頑張るね!」
「それが言葉だけじゃないことを祈るわ」
「うん?よろしくね、い、い、出雲ちゃん!」
「!!」
(出された手はとてもあたたかくて気持ち良かっただなんていってやらない)


67 . たとえこの瞳から光が奪われようとも、(金→勝)
たとえば目が見えなくなったとしてもそれもまぁ仕方がないかなと思う。いやあかんねんけど。
もし目が見えんくなったとしたら、俺は祓魔師を引退して曲を作って生きていこうかな、なんて。
歌を作ることであの人を幸せにできればそれはそれでええ人生が送れるやんか。
あ、でも譜面かけへんのはヤバいな。
(阿呆な事考えてんねやったら見えんくならん様に鍛錬せぇ!)


68 . 続く言葉を捜している。随分前から、ありもしない言葉を。 (しますぐ)
「坊…俺には坊だけですえ」
「…」
「ずっと一緒にいてくださいね、ね?」
そうして俺をぎゅうと抱き締める。志摩の震えていた手は俺を抱き締めると止まった。
「志摩苦しい」
「坊好き…めっちゃ好き」
「志摩…志摩、苦しいんや」
言わなければならないことがあるけれど、こいつを手放せないのは自分もだ。
(俺たちは別れた方がきっと良い)


69 . 絶対に勝利の女神さまに微笑ませてみせるから。 (燐勝)
「奥村くん張り切って勉強してんね」
「勝呂と約束したからな」
笑顔でそういう燐に勝呂は微妙な顔つきだ。
「たかがそんなことで…」
「そんなことじゃねーし!次の試験で平均以上とったら勝呂が俺の弁当一週間食えよ!」
「は?」
「俺の愛妻弁当絶対食わす」
「…誰が愛妻やあほ」
「ただのバカップルかい」
(俺の弁当食ってくれるとか嬉しいに決まってんじゃねーか!)


70 . 希望が見えるんだ。まだ、霞のようだけど。新たな世界が。 (燐勝)
「っ」
「あ…わり!」
「な、な、なにさらすねん!」
「だ、だって勝呂のにおいが心地よくてつい…」
「お前は線香のにおい嗅いだら抱き締めるんか!」
「線香じゃなくて勝呂のにおい!」
「おんなじじゃ!」「ちっげぇ!」
顔を赤くしてるのを見るとさらに抱きつきたくなってくる。この気持ち、なんだ!?
(どきどき鳴っている鼓動のわけを今はまだ知らない)


71 . 神よ、どうか 光を返してください。 (獅←シュ)
「シュラさんは無い物ねだりばかりしてますね!!」
いつもみたいに雪男をからかっていたら逆鱗に触れてそんなことを言われた。
にゃははって笑ってごまかしてるけど、ずしっときたよ。
そうだね、私は無い物ねだりしてるよ。この世にいない人をひたすら追い続けてるよ。
だって、それが私の光なんだから。
(光を追い続けて何が悪い)


72 . 運命ほど、残酷で非道で浅薄なものはないのだ。 (志摩家が座主血統なら・柔勝←廉)
襖を一枚隔てたところで熱い息が絡み合っている。2人ともよく知った人物だ。
次期座主の兄と、僧正家の勝呂。
柔造さま柔造さま、と熱い吐息に混じって名前を呼ばせるなんて悪趣味な。
もし俺が次期座主やったらそんなこと。
そう考えてそんなことはあり得ないと踵を返した。
ああくそ、たかが十年なのに。
(十年早くうまれていればその位置に俺がいた)


73 . 愛する姫君を守る為、騎士は再び剣を取るのです。 (燐勝)
「姫言うな!」
「いーじゃん、勝呂姫のために出陣してくる」
「誰も頼んどらんわ」
「ひっでー」
けらけら一通り笑ってから勝呂の額にキスを落とす。
「長期休暇でこっち来とるときくらい休めや」
不っ細工な顔になった勝呂を置いて俺は悪魔討伐に向かう。
近くに悪魔がいたんじゃおちおち抱きしめれねぇよ。
(姫に危険があるなんて考えるだけでいてもたってもいられねーだろ?)


74 . 大切な何かを守る為になら、人は悪魔にも死神にも成り得るのだ。 (金勝)
「やからぁ、今度坊に手ぇ出すとこうなるって教えたよなぁ?あ?」
殴りすぎて多少変形した顔が余計に歪む。なんて汚ならしい顔。
こんなやつが坊に水かけよったとかほんまにありえへんわ。
ぐいと後頭部を掴んで思い切り地面とキスさせてやる。
「また今度手ぇ出したらその目ぇ本気で貰うから覚悟せぇや」
(坊っ坊の事は俺が守りますえ)


75 . ねえ、奏でてよ 唄ってよ。あなただけの真実の歌を。 (しますぐ←金)
坊があいつと付き合ってんのくらい知ってます。
あいつのこと言う坊は悔しいけどほんまに幸せそうやし、その幸せを壊すなんて事したないです。
やから俺はなんも告げんと身を引きます。
けどこの溢れる想いを形にすることだけは許してくださいね。
少しだけ、少しだけ俺の気持ちに気付いてほしい俺の我儘。
(きっと真実を知っても貴方は俺に微笑みかけてくれる)


76 . たとえ世界の終りが来たとしても、いつものように笑ってみせる。 (金勝)
たとえば、の話はあまり好きちゃうけど考えてみる。
明日がない今日でも俺はいつも通り阿呆やって唄を口ずさんでおれると思う。
あ、親孝行で肩とか叩くとか普段せんこともするかもしれん。
でもそれを全部笑顔でこなすには条件がある。
この条件さえ満たしたらなんだってできる。坊が隣におることが条件。
(たとえばを考えたらあなたが全てだと再確認しただけだった)


77 . これが最後。きっと、最後だよ。もう哀しい事なんて、おこらないから。 (柔→勝)
涙で濡れた顔を持ってきたタオルで拭くが、未だに涙が止まる気配がないため先に体を拭いた。
「じゅぅ…ぞぉ」と、からからな声で自分を呼ぶ。
その潤んだ目から逃れたくてきつく絞ったタオルを目に置く。
「…もう、しません。堪忍してください」
安い言葉しか出なくて余計に惨め。ああ、汚してしまった。
(ああ、なんてことを)


78 . その終焉が来るとき、笑いたい、抱きしめたい、喜びたい。 (しますぐ・何年後か設定)
なんでこの仕事してるんかって?それ俺に聞くの間違いちゃう?
え、志摩隊長やからこそ聞いた?それどういう意味?
…ま、ちゃちゃっと悪魔倒してちゃちゃっとサタンも倒してから生をぐびーっと飲んで
恋人に「よう頑張ったな」って言ってもらいたいからやね。
そらおるよ〜恋人とはラブラブやで、話聞く?
(あ〜でも話すの惜しいわ〜でも聞きたいやろ〜いやでもな〜えへへ)


79 . 寂寞と寂寥を携えて、天使は逝ってしまいました。
(燐勝・死ネタ)
「兄さん」
「……さ、行くか」
「…」
「お前なんて顔してんだよ」
「ごめん、」
「謝る必要もねぇっつの。…いつか…会えるから」
「…」
「生まれ変わりでも転生でも、なんとなく勝呂にはまた会える気がするんだよ」
それは本当に気だけだけど、俺はそんな予感がする。
「そっか」
「おう」
「帰ろう」
「おう」
(いつか会える日まで、それまで少し眠ってろよ)


80 . ずっと、ずっと、覚えていてね。絶対に忘れないでね。 (しますぐ)
「えらい懐かしもんを」
「大掃除したら出てきましてん」
「しかもめっちゃ矛盾しとるしな」
「そうそう、でも言いたいことは分かりますやろ?」
自分の手の中にあるものはもう茶色になっている用紙で子供の字で誓約書とひらがなで書いてある。
「これまだ誓えるやろうな?」
「勿論、この誓約書通りですえ」
(せいやくしょ すぐろりゅうじはしまれんぞうよりはやくしにません しまれんぞうはすぐろりゅうじよりはやくしにません)

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