小ネタ | ナノ


My desire and promise 03


41 . 何もかも忘れたいの。あなた以外全て。 (八百達?)
「はぁ〜…」
「おとん、どないしたん?」
「いや…」
「俺ももう明陀として働いとるし、力になれるかも知れんで?」
「柔造…ほな聞いてくれ。和尚が今日石畳で転けはってなぁ、あの石畳全部手作業で剥いで芝生にしたらどうやろて思て。資金あらへんしやっぱり手作業やんな」
「ははっそんなん知らんがな」
(寧ろおとんは和尚のこと一瞬でも忘れるべきやわ)


42 . 君がいれば幸せだ。世界に君がいればそれで良い。(蟒達?)
「蟒、なんしてるん?」
「天気が良いんで日向ぼっこをしてます」
蟒はなんでも格好つくなぁ。
綺麗に正座をして本を読む姿はいつみても凛々しく美しいて思う。
そして日向ぼっこがとても気持ちよさそうや。
「和尚?」
「ちょっとだけ」
「…ちょっとと言わずずっとどうぞ」
蟒の言葉に甘えて膝枕を堪能する。
(ちょっと待て!そこに俺もいれてください!)


43 . ひらり、ひらり。命の花が散っていく。(燐勝)
「勝呂、それは入れなくていいと思う」
「やかましい!」
俺が手料理を食べたいとせがんだら勝呂は渋々だけどキッチンに立ってくれた。
ただ超苦戦中だ。
「もうパパッとしちまえば…」
「あほ、せっかく奥村に食わすねんから美味いもん作りたいやろ」
手抜きさせんな、と料理と向き合う勝呂は愛しかった。
(この時間が限りないものだと良いのに)


44 . 孤独の恐怖を知りながら、人は愛する為に孤独を往く。 (燐勝・死ネタ)
「こら無駄口叩くなよー」
「あっ奥村先輩!先輩って彼女いないんですか?」
「恋人いるよ」
「え!嘘!」
「マジマジ」
「遠恋ですか?」
「そんなとこ」
「この仕事してると全然会えなくないですか?どれくらい会ってません?」
「んー…30年くらいかな」
「…?もーからかわないでくださいよー」
「へへっ」
(あー俺ってマジ一途だわ)


45 . 穏やかで、平和な日々の終止符は、突然にして謳われる。 (柔蝮)
「…」「…」
「……あの、父さま?」「…」「…」
いつもみたいに胡坐はかかんでぴっちり正座して汗だくの申と
いつも通り綺麗な正座で無表情の父さま、なんやおもろい光景やな。
「柔造さん」「はっ」
「一旦様子見や。明日から覚悟しいや」「………は、い」
父さまの目は私が見た中で一番鋭い目やった。
(付き合うだけでこんな威圧感…蟒さんさすがやで)


46 . もう分からない。自分の進むべき道が。だから、私は。 (柔→勝・38.悪魔堕ちの続き)
おとんに了承を得て会議部屋から抜け出した。ため息が出る。
坊がおらんようになって連日会議。明陀も、俺も行く道を完全に迷っとる。
彼を守ることだけを考えて生きてきたのに、肝心な時に側におれずに支えられんかった。
坊、俺の前にもう一度、もう一度だけでええから…俺の道標になったってください。
(自分が生きとるて分からんくなる、なんて)


47 . どうして、この手は何も守れないのだろう。 (メフィ藤)
「そうですか、では子供たちの方へ行きましょうか」
報告を聞いてゆっくりと立ち上がる。彼はそうなる運命だったのだ。
それは前から心得ていたし、いつこの時が来ても大丈夫だと思っていた。
否、大丈夫だ。
自分は運命に逆らえないのだから、どんな運命でも受け入れるのだ。
「ああ、雨が降っていますね」
(外も、中にも)


48 . 同じ想いだったのにね。私たち。(しますぐ)
カレンダーをみて今日でちょうど二年経つのかと気付いた。
いい加減女々しいだろうと思いつつもあの日を忘れられない自分がいる。
俺を後ろで支えてはくれるが、もう隣で手を取り合うことすら叶わない。
俺が立ち止るとあいつも止まる。常に一定の距離が俺と志摩には出来ていた。
ああどこで間違えたのか。
(この胸の奥で燻っている気持ちをどうにかしてくれ)


49 . 行かないで、行かないで、行かないで。(八百造+矛造)
「坊がっまだ坊と廉造が…!!」
「おとん、俺が行く!」
「あかん!この炎やと…っ」
「なに言うてんねん!絶対二人助けるんや!」
「……頼んだで!」
あの時、助けるて言うたけど、助けて戻るとは言わんかったな。
「行って参ります」
あの言葉も……帰る気がなかったやなんてほんま俺の息子、あほやわ。
(俺はちゃんと、お前をあの日までしっかり愛せてたやろうか)


50 . 救いたい。ただそれだけを願うから。(柔→勝)
「う、おっ!?」
長年稽古で使っていた棒がポッキリ折れてしもた。こんなこと初めての経験や。
夜の自主練の最中やったから折れた棒が誰かに当たって怪我とかなかったのが幸いや。
何万と振りおろした…それもすべてあの方に背を預けていただくため。
強く、強く、より強くありたいがためにまた棒を振る。
(振った分だけ守れるようになると信じて)


51 . 迷いなんて、遠の昔に投げ捨てた。(勝呂+廉造)
ほんまは迷いなんて幾らでもした。
ほんまにこれでええんやろか、正解はないにしてもこの道でええんやろかって
何度も自問自答と繰り返した。いろいろな道を探ってあれやないこれやないって。
そんで最終的にはこの道をいつも選ぶからこのスタイルを貫き通す。
「子猫、警策!」
「はいっ」
「あいだー!!」
(ほんっまにお前はこうせんと勉強せんな!!)


52 . たとえ茨の道であろうとも歩みを止めたりなどはしない。 (柔蝮)
「………」
「あんた顔色悪いで」
「へぇきや…」
「全然平気そうやないけど」
「…」
「父さまも殺すようなことはせんわ」
「当たり前やそんなん」
「ちょっと髪の毛なくなるか蛇に噛まれるかくらいやろ」
「いやいやありえんやろ!」
「やめるか?」
「あほ言うな!嫁に貰うんや、なんでも覚悟決めたるわ!」
(……やけど、俺になんかありそうやったら援護せぇ)


53 . 流刑地に咲き乱れる命に、神は関心を寄せる事などしない。 (獅←シュ)
「やっぱり獅朗は神父じゃないな」
「あぁ?こんな素敵な神父さまなんて滅多にいねぇぞ」
「銃ぶっぱなす神父もな」
「神父選手権がありゃあ俺は一位になる自信がある」
「自信はあっても選手権がないって」
「あーなら俺が開催するか」
「にゃはは、別にしなくていいよ」
神様だって私を見捨てていたのにな。
(私にとって獅郎が神様だよ。神様だったよ)


54 . この体温を忘れたくない。忘れない。 (金出)
「……苦しいんだけど」
「あと少し我慢せぇや」
息も白くなる寒さ。自分の鼻、絶対赤いわ。腕の中には出雲がすっぽりと入っとる。
多分こいつはとっとと帰りたいはず。勿論俺も帰りたいってのが頭の9割を占めとる。
やけど、残りの1割が出雲を抱き締めることをやめないから寒い中このままもう少しだけ。
(さよならがなければいいのにとたまに思ってしまう)


55 . 聖者の靴音がだんだんと遠のいていく。 (志摩家)
「そんなん、したら…あかん、やろ…」
「悪いな」
「廉造、兄ちゃんたちを悪ぅ思うなや
」2人はそのまま歩を進めていく。
「あかんって、ほんまに助けてや!」
「うっさいわ!ずっとそこでもだもだしとけ!」
「金兄も柔兄もあほぉー!」
「早い内に来いやー」
廊下を我が物顔で堂々と待機するバッタが一匹。
(坊ー!坊ここまで来てぇええええ!!!)


56 . 貴方と歩めるのなら たとえ 茨の道でもスキップしよう。 (親世代たち)
「ほぉ…これが達磨の…」
私をこれ呼ばわりとはこのおっさん(和尚)ええ根性やないの。
「達磨様の…」「この方が…」
蛇と申も嫌っそうな顔でこっち見てはるわ。
可愛がられてはる方やとは思てたけど、ここまでとは私も分からんかったわ。
まぁ、負けへんえ?
「私、虎子と申します。以後、よろしゅうに」
(虎子、めっちゃかわええねん!結婚してもええやろ?)


57 . 世界に平和が訪れたとき、誰が涙を流すのだろう。
(京都組)
「う…うそやん」
「なんてことや…」
勝呂と子猫丸の持つ手がぶるぶると震えた。
さらにそれだけではなく、目の前に置かれたものにも目を見開く。
答案者志摩廉造、全ての教科で70点以上の(廉造にとっての)超高得点の答案用紙。
「坊、子猫さん…俺!」
「志摩さん…!」
「やればできるて思とったで!」
(今日はお祝いや、フライドチキン買うで!)


58 . 願います。千年先でも笑いあえることだけを。 (メフィ藤)
「…あれ?あなた人間でしたっけ?」
「おいおいお前俺をなんだと思ってんだ」
「いやぁ、私の飲み物に聖水を入れたりするお茶目さんなのでてっきり同族かと思ってましたよ」
「そんな可愛いお茶目な悪魔なんてそういねぇだろ?」
にたりと笑う彼にそうですねと言いながら、同族であって欲しかったと嘆く。
(そしてあなたはいなくなるんでしょう?)


59 . 皆が不幸になれば、私の不幸は目立たなくなるのだろうか。
(しま→すぐ?)
俺ってめっちゃ可哀想やんか。
なんやけったいなお家に生まれてもて、兄弟と比べられてもて、坊と同じ年に生まれたからって行動を縛り付けられて。人生のレールいうんはみんな勝手に敷かれとる。
やから皆同じくらい不幸を味わえって思うけど、坊が不幸になるのはいやや。
あー俺ってめっちゃ可哀想やわ。
(俺の不幸は全部あんたのせいやのに、あんたには不幸になって欲しないなんて)


60 . 罪人よ 許しを乞え。慈悲の瞳を求めよ。 (しま→すぐ)
坊がおらんかったら俺は普通の生活を送れとったやろう。
女の子と付き合っても「放課後デート出来んの嫌」って理由で振られることはなかったはず。
一番は坊を好きにならんで良かったって事や。
なぁ坊、謝って。
俺を好きにさせてもた事に、その気持ちに気付いてない事に、そんで最後に…俺を受け入れて。
(なんて理不尽)

 

Back

×