小話01 【金造さん高校時代捏造/台詞だけ】 金造さんの友人さんたち 「なぁなぁ、また金造彼女に振られたんだってさ」 「「私とそのお嬢どっちが大事なの?」って?」 「なんだよもう知ってたのかよ」 「それ前の彼女と同じだよ。あと「私と実家どっちが大事なの?」ってパターンもある」 「ほぉー」 * * * 金造さんの元カノさんたち 「マジありえないんだけど!」 「分かる、分かるよその気持ち。でもあいつにとってお嬢って子は一番だから」 「言われたもんね、告った時に「お嬢と家が一番やからどんだけ好きになっても2番目やけどええ?」って」 「言ってもあんだけ好きってどれほどよ!」 「あと携帯見せてくれなくない?」 「くれなーい。マジ怪しいよね」 「付き合ってるときマジ優しいしめっちゃかっこよかったから今でも好きなのがマジ悔しい!」 「「「わかるわー…」」」 * * * 金造さんと友人さんたち(上記)と元カノさんたち(上記) 「お前をそこまでするお嬢ってどんな子なんだよ」 「へ?」 「お嬢お嬢っていつも言ってるじゃない」 「お嬢?そんなん天使に決まってるやろ」 「「……」」 「毎日一緒におられへんのが苦痛でしゃーない。それがどうしてん」 「いや、お前の元彼女さんたちがどんなもんなのかと気になってて俺らも便乗した」 「ほんっまにかわええねんで。ずっと一緒におれる弟を殴りたいくらいかわいい」 「…?お前んちの弟って小6じゃね?」 「せやで」 「え、そのお嬢って子何歳?」 「弟と一緒で小6」 「「それ犯罪だよ!」」 (あほか!俺の兄ちゃん二十歳超えとるけどお嬢が本命じゃ!) 携帯には実家の写真がいっぱい入ってるから手放さないし見せない。誰に惚れられても嫌だもんね!待ち受けはもちろん皆がそろった写真。 <了> |