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夢主コラボ(2/4)


 
 
 
 
 
「ん〜〜」

ある日の休日の昼間に、名無しは悩んでいた。

「ほぇ…?どうしたのですか?名無しさん」

そう声を掛けて来たのは、イリスだった。

「あ、イリス!」
「はい、どうかなさったのですか?」

イリスに気が付いた名無しは、嬉しそうに彼女の名前を呼ぶ。
イリスは名無しの側まで来ると、首を傾げながら心配そうに何を悩んでいたのか尋ねた。

「えと…その実はロイの事なんだけど…」
「名無しさんとこのロイ様はかっこいいですね」

「え、うん、そうでしょう!ロイはかっこいいよね!…じゃなくて!イリスの方のロイの事だよ!」
「ふぇ?!こちらのロイ様が名無しさんに何か悪い事しちゃいました?!私から謝っておきます!ごめんなさい」

アタフタと勝手に勘違いして、名無しへと謝るイリスに、アイリは苦笑いをしながら弁解する。

「違うの…イリスのとこのロイに…なんだか避けられてるなって…」
「恥ずかしがり屋ですからね…でも、結構やる時はやっちゃう人ですよ?ロイ様」

その言葉に名無しは、目を見開いて驚く。

「えっ?!そうなの!?」
「はい。だから、大丈夫ですよ」
「ふぅん…そっか………ねぇねぇイリスは、好きな人とかいるの?」
「んー私は………いないですね」
「え?そうなの?てっきりこっちのロイの事を好きなのかな?って思ってたよ」
「そ、そんな事は!!」

顔を真っ赤にするイリスに名無しが笑っていると、後ろからアイリを呼ぶ声が聞こえた。


「あ、いた!名無しさーん!」
「ロイ!」

こちらのロイが名無しを呼んだのだ。

「なぁに?」
「えと…これ、良かったら名無しさんに」
「え…わぁ綺麗!ありがとうロイ」

ロイが貝殻で作られた首飾りを名無しに差し出すと、名無しは嬉しそうに喜び首飾りをした。

「似合うかな?イリス、ロイ」
「うん、似合うよ」
「似合っていますよ」
「名無しさん…あの…」
「ん?」
「少し、一緒に来てください!」

ロイは、その言葉と同時に名無しの手を引いて、夕日が綺麗な浜辺に名無しを連れて行き、何かを二人は話して名無しが嬉しそうに微笑み、ロイへと抱きついていた。
勿論、顔を真っ赤にしたロイはアタフタとしていたが、その表情は、とても幸せそうだった。

遠くからそんな楽しそうな二人を見ていたイリスは、そんな二人を見て羨ましく思えていたが、それよりも二人がくっついた事に静かにおめでとうと呟いた。
 
 
 
 
 




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