「なんかほしーもんとかあります?」
「ほしーもん?なんで?」
「…や、別になんとなく」
あー…そうだなぁ、とかったるそうに頭を掻いたあの人の顔は赤かった。
「…指輪。ほしくね?」
榛名の左手がオレの左手を握ったせいで、そこから熱が伝わってきて、オレの顔まで熱くなった。
これが1ヶ月と少し前の話。
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